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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2005年6月号

編集後記

そろそろ大学受験が頭をもたげて、就きたい職業、行きたい学部など自分の将来を考えて、ああでもないこうでもないと頭が混乱し、昨日と違ったことを今日は口にするという状態の子どもが、はっきりしていることが一つある。「ひとと直接関わる仕事がしたい」。事業を進めるうえで「ひと、アイデア、お金」が必要だとしたら一番大事なのは、やはりひとだと思うと岩手でグループホームなどをやっている友人が言っている。先月伊賀市長の取材でお世話になった上野ひまわり作業所の奥西利江さん、いくつも掛け持ちでお忙しいはずなのにゆるゆるとした雰囲気をくずさず仕事に対する思いを熱く語ってくださった。魅力のあるすてきなひとも福祉の世界にもいるよ、わが娘よ!(S)


施設から地域生活への移行支援は、本人の意向を尊重しながら各地で地道な取り組みが行われています。滋賀県の「家から地域へ」の取り組みも、本人が親から自立して暮らせる力をつけること、その仕組みを作らないと施設はなくならないという考えです。施設や家から出て地域で生活する暮らしの場として、グループホームは大切な役割をしていますが、「障害者自立支援法案をめぐって」のコーナーでは、小林繁市さんが住まいの場が、障害程度によって分けられてしまうことを指摘されています。どこに住むかは本人が決めるべきで、それを支援する法律が「自立支援法」ではないでしょうか。(K)