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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2008年6月号

編集後記

「わがまち」の取材で初めて広島県(東広島市)を訪れた。ずっと一度は訪ねてみたいと思っていた原爆ドームと平和記念資料館。その願いが実現した。初夏の陽気だったこともあってか平和記念公園隣りの川岸では学生が歌をうたい、修学旅行生の賑やかな話声、そして市民の憩いの場であるように静かに清掃する方々やベンチでくつろぐ人々。資料館ではじっと展示物に見入り、目頭を押さえている方を多く見かけた。外国人が意外に多かったことは驚きだった。長女の学校の修学旅行先はこれまで広島だったが3年前から長崎に変更になった。同じ原爆投下の地。訪れてみてだれもが一度は来てみるべき、特に子どもたちには見てもらいたいという思いを強くした。(S)


資料箱からポップなイラストがちりばめられたパンフレットが出てきた。白地にカラフルなイラストが映えて楽しいデザインだ。イラストは知的障害のある人たちが描いたもの。最近、障害のある人が描いた絵を貸し出したりして収入を得られるようにする取り組みが広がってきているという。本誌表紙もアートビリティに登録されている作品を使っている。好きな絵で収入を得ることができるという仕事の選択肢が増えることは喜ばしいことだ。仕事として確立させるには、作品を生かすデザイナーなどプロの協力も必要だと思う。異業種の人たちとの出会いが、新たな仕事を生み出すことにつながっていくのではないだろうか。(K)