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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2010年10月号

(株)日本標準における障害者雇用の取り組み

働く人の声

松山麗奈(まつやまれいな)

松山麗奈さんは、日本標準統合物流センターに勤務して4年、製本を行う丁合機の操作を担当している(ちなみに、この丁合機は500万円の機械)。

会社から指定された順番どおりにプリントを丁合機にセット。紙の厚さ、質、サイズ、セットする部数などを指示書に基づき入力する。

製本段階で不備なものはその都度チェックし、枚数を訂正しなければならない。

もともと機械には興味を持ち、操作の飲み込みは早かったようで、今ではほとんど一人でこの業務を行っている。

松山さんは、「けっこう細かい仕事なので、何度も確認しながら機械に入れて、その後、袋に入れる時でもやっぱり確認だけはちゃんとしなきゃいけないので、その辺は注意して行っている」とのこと。

指導する担当社員は、松山さんのことを「頑張り屋です。具合が悪くてもお休みしないで、責任感を感じて一生懸命自分がやらなきゃいけないって感じているみたいで、特に、機械のところは絶対自分っていう自信を持ってやっているみたいです」と言っている。今では、機械以外でもピッキングなどに挑戦し、何でもやれるように頑張っている。


働く人の声

古澤隆祐(ふるさわたかひろ)

古澤隆祐さんは、日本標準統合物流センターに勤務して4年。主に、商品の格納や発送とピッキング業務を受け持っている。

古澤さんは「格納は、社員と一緒にやるので難しくはないが、ピッキングは一人で行う仕事で、棚の場所、対象となる学年、教材名、教科書出版社名、必要な部数などが記載された伝票を見ながら商品を集めていく作業である。何千種類とあるので基本的なことを覚えるのが大変だった。伝票に記載されていない付属物もあるので、各棚にある指示書も見ながら正確に集めなくてはならない結構高度な仕事。でも、学校で使う子どもの立場を考えれば、絶対に間違えてはならない。そのため計算も必要で、集中力と注意力がないと難しい業務。ピッキングの次は、段ボールの箱詰めで、これも詰める教材の量によって、どの段ボールを使用するか考えなければならず、慣れるまで結構大変だった。

自分はフォークリフトの免許を持っているので、将来、機会があればやってみたいと思っている」と言っている。