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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2010年11月号

工夫いろいろエンジョイライフ

実用編●お気に入りのスポンジですっきり洗顔、他●

提案者:湯山恭子 イラスト:はんだみちこ

湯山恭子(ゆやまきょうこ)さん

脳性小児まひ(アテトーゼ型)で、車いす使用。1982年に障害者運動を始める。福祉マップ作りや公共交通を使ったアピール活動を展開。1988年に一人暮らしを始め、1999年自立生活センターアシストミルを設立。現在、NPO法人自立生活センターアシストミル代表・ピアカウンセラー。静岡県三島市在住。


お気に入りのスポンジですっきり洗顔

朝、顔を洗う時、両手でバシャバシャと洗えないので、私はスポンジを使っています。このスポンジは、タオル地でくるまれたベビー用のスポンジで、ちょっと子どもっぽい絵が付いていたりするのですが、使いやすいです。タオルで拭くよりも、顔を洗ったという気分になれます。

最近では、子どもっぽくなくおしゃれなものや面白いものも出てきました。雑貨屋さんなどで見つけたのは、食パンの形やハート形をしたスポンジ、オレンジやレモンの形をしたものなど、いずれもタオル地でくるまれたものです。今、私が愛用しているのは、ピンクのハート形のスポンジです。これが意外と持ちやすくて気に入っています。


便利なシリコンのチューブ

私の場合、飲み物はストローを使って飲みます。でも、普通サイズのストローは、500ミリリットルのペットボトルでは沈んでしまいます。ペットボトル用の長いストローもあるのですが、それだと飲み残した時にふたができません。ペットボトルに付ける市販のフタ付きストローもいろいろ試してみましたが、飲み口が硬く飲みにくかったり、ふたの部分が開けにくかったり、なかなかしっくりくるものと出合えませんでした。

そこで見つけたのがシリコンのチューブです。ホームセンターで切り売りしていて、太さもいろいろあります。そのシリコンのチューブをペットボトルの口から4~5センチ出した長さにして私は使っています。

シリコンは、弾力性があるのでペットボトルに入れたままフタができます。そして飲む時には、フタを開けるとピョンとチューブが飛び出します。これで沈んでしまったストローを指で出す苦労はなくなりました。ストローは普段、持ち歩いていますが、レストランなどお店に入った時は、お店のものを持って来てもらいます。同じお店でこれを繰り返していると、お水と一緒にストローも出て来るようになりますよ。


いろいろな滑り止め

携帯メールを打つ時や電卓を使う時は、机などに置いて、左手で操作します。でも携帯や電卓を押さえることができないので動いてしまうし、時間がかかります。また、動かないように意識しながら打つと肩が痛くなってしまいます。それに、食事をする時も片手で押さえられないので、食器が滑ってしまって、食べにくさを感じていました。

以前からゴム製の滑り止めはあるのですが、色や形がいまいちで、つまらないなぁと思っていました。でも最近、おしゃれな滑り止めを見つけました!本来は台所のシンクで使用するものらしいのですが、色がきれいだったので、私は食卓で食器の滑り止めとして使っています。

また、車のダッシュボードの上に置く滑り止めでスヌーピーの顔が描かれているものは、携帯を打つ時やカップのアイスクリームを食べる時にはちょうどいい大きさです。テーブルの上に置いても可愛くて楽しいです。それから、食器棚に敷く滑り止めは、好きな大きさに切ることができて、しかも折りたためるのでお弁当と一緒に持って行って使っています。