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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2010年11月号

編集後記

以前「わがまち」で柏崎市長が中越沖地震の経験から、顔なじみ、地域のつながり、共助、の重要性を説かれていた。今月号を読んでもその指摘は多い。私の住んでいる所は農業をやっている方も多い地域で、今年10年ぶりに自治会の班長が回ってきた。地区運動会、交通安全祈願祭は地区の大行事だ。どちらも30回を超える歴史がある。今時、地区運動会なんてと珍しがられるが、二つとも主役は子どもだ。子どもの減少とともに参加者は減りつつあるが自由参加を増やすなど運営の工夫もされている。やはり、顔を合わせ、挨拶をし、言葉を掛け合い、一緒に行動する、防災のソフト面でも篠原さんが言っていた「お互い様」に通じるもの。この言葉の響き、ある懐かしさと温かさを大切にしたい。(S)


グラビアで紹介した加藤正貴さん。作業はいつもペアで行っている。取材でうかがった日は、加藤さんが入社した時から一緒に作業をしているという、小滝さんと作業をしていた。まず小滝さんが作業をやって見せてから、加藤さんがそれに続くという形だ。おだかやな口調で語りかけ、一つ一つ作業を進めていく様子は師匠と弟子のよう。おしゃべりが大好きな加藤さんだが、黙々と仕事をしている。仕事中は話をひかえるようにという、小滝さんの教えだ。作業を覚えることと同時に、仕事に対する心構えもきちんと加藤さんに伝わっていると感じる。働きはじめて約2年。仕事がおもしろくなってきた頃だろう。(K)