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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2010年12月号

新法づくりに向けた提言
新しい法律づくりに向けた意見
―知的当事者の立場から

土本秋夫

新しい「障害者総合福祉法」は、権利をはっきりさせて、国や地方じちたいのぎむ・責任をはっきりさせることが必要。

自分からのぞんで 施設に入った 仲間はいない。そちせいどから、ずっと 入っている。おや、行政が きめたこと。自分たちから きめられずにいた。自由をうばわれ、けいけんや たっせいかんもなく すごしているところもある。

施設いがいに くらしのけいけんしたこともない。けいけんもしていないのに、どこにすむかを えらべといわれても、えらびようがない。知的に、そうぞうすることに こんなんをかかえている。

どんな こんなんを かかえているか、それで サービスを 使えるように していくべきです。こまっていることに、だれもが サービスを うけられるように すべきです。

○仲間たちには、「こそだて」を している人もいますが、じゅうぶんな支援が うけられません。

○知的の仲間たちには、24時間の こうてきサービスをうけて 地域でくらしている 仲間がいますが、大切なのは「みまもり支援」「こえかけ支援」です。

○しゅわつうやくのように、会議や むずかしい話をするときに、いっしょにいて 説明してくれる 支援サービス。

○入院するときの てつづき支援や 入院中のがいしゅつ支援、入院中の「みまもり支援」「こえかけ支援」サービス。

○入所施設から 地域でくらすための、ばらばらではない、いっかつした支援。

(本人のきもちをたしかめる、家族や施設との はなしあい、すむところを さがして けいやくする、ひっこし、生活するうえで 必要なものを そろえる、やくしょの てつづき、じぎょうしょとの けいやく、きんせんかんりの ほうほう、こまりごとのそうだん、などなど)

区分けは、私たちには わかりづらい。もっともっと、せいどを使うがわが、よくわかるように してほしい。

また、すんでいるところによって 使えるサービスがちがうのは 差別です。わかりやすい情報、説明をうける 支援サービスが必要。自分でえらんで、きめる支援サービス。

今までは、私たちの意見をきかずに やってきたのですが、今度こそ 私たちの思いをとうして 私たちにかんすることを きめるときには、かならず 私たちの 意見をきいてから きめるように。

区分で 使えるサービスやりょうが、かってに きめられてしまうこともある。どんなこんなんをかかえているか、それでサービスを使えるようにすべきです。

本人が中心となった計画も必要と思うが、けいけんが 少なく、ほかのくらしを そうぞうすること、自分のきもちを ことばで伝えることが むずかしい仲間たちには、計画的に 地域のくらしを たいけん、けいけんできるよう 支援する必要がある。

知的の仲間たちが ピアカウンセリングが、必要なときは 支援(きろくやじょげん)をうけられるようにすること。

今、ピープルファースト北海道の仲間が、24時間のこうてきかいごをもとめて さいばんをおこしている。なっとくいかないときは、さいばんするしかないのは、時間もお金もかかってこまる。必要とする てきせつな支援が うけられなくて、仲間たちはなやみ、くるしんでいる。

自分のおとうとも、じゅうどしょうがいといわれ、今も入所施設に 入っています。地域ですむことは、まずは じゅうどしょうがいのある仲間たちが すめるようになれば、次から次へと 地域に すめるようになる。入所施設は、すべて かいたいできる。スウェーデンのように、だれもが 地域でくらす法律をつくり、いつまでに 入所施設をなくすという もくひょうを 作ることが必要。

区分に サービスのりようのせいげんや、国が地方じちたいに 責任をとらせることを やめてほしい。国がせいげんしていたら、施設から 仲間たちは 地域にでられない。地域にくらす 仲間たちも、施設に いくしかなくなる。国にいけば じちたいのせいにして、じちたいにいけば 国の予算の せいにする。どちらも お金がないといって、仲間たちは いつまでも ほうちされている。自立支援法は、一部のサービスについて 地方じちたいに責任をなげた。そのため、サービスに 差がでている。国が、責任をもって ほしょう すること。

自立支援法が できるまえから、かいごほけんとの とうごうに 反対してきた。こうれいしゃが つぎつぎに 施設におくられた。とうごうされたら、しょうがいのある仲間たちは、病院や 入所施設から でられなくなる。

新しくなる法律を 話しあっている。法律になると むずかしい、かんじや カタカナを 使うことに、自分の中に いれることが むずかしい。一つ一つ 中に入って 次から次にくるので 説明する支援がないと いみもわからないままに なってしまって けっきょく 知的しょうがいのことも おいていかれてしまう。

しょうがいしゃ そうごうふくし法に、ちゃんと みとめられる 支援を いれていく。にんち にんしき ひょうげん コミュニケーションに むずかしいことを説明する こともあるので、ごうりてき はいりょだし、自分たちは あいてに 伝えることが むずかしいこともあり、ぎゃくたいぼうし法のことも 伝えきれないので もっとつよく もっとつよく うったえることが 必要です。

しょくばでも きゅうりょうも 少ないこともあり、きつい仕事しかつけない、えらびようがない 学校も わけへだてられて 同じとしの人と まなぶことが できない。

きしゅくしゃにいかされ 入所施設にいれることに つながっている しょうがいのじどうも 支援をしていくこと。じどうからおとなの入所施設に そのままになってしまうことも やめさせることだと 思うので これも言っていくことだと 思います。

(つちもとあきお ピープルファースト北海道会長)