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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2011年4月号

編集後記

3.11太平洋沿岸を襲った巨大地震と大津波、被災地の宮古市、岩沼市は「わがまち」で訪れた地だけに街の風景が頭を過り惨状に言葉もでない。その時、市役所にいた宮古の友人は6階に避難し、1階は浸水、自分の車も流されたという。そして故郷(ふるさと)の福島は、さらに原発の事故、放射能問題で苦難を強いられている。なぜかやり場のない怒りもこみ上げてくる。そんな中、立谷相馬市長が「国の避難命令の前に自主避難は決めない、生活の不便、放射能の不安、物流の風評被害、に負けないで逃げないで、市民が団結して頑張れば必ずや復興の光は差してくるはず」というようなことを述べられていた(読売新聞3/28朝刊)。だからこそ、国には正確な情報、緊急支援、継続的な復興対策を望む。(S)


このたびの大震災で被災された皆さまに心よりお見舞い申しあげます。今月号は震災の影響により執筆を見送らざるを得なくなった方がいらしたため、頁数と内容を一部変更しました。今は地域での生活に力を注いでいただき、原稿は、状況が落ち着いてから改めてお願いしたいと思う。さて今月号の特集は、罪を犯した障害のある人の支援について。5年ほど前に編集委員会ではじめて提案されたテーマですが、当時は取り上げ方が難しいという意見がありました。その後取り組みが進み、特集が実現しました。福祉の支援が届いていない人たちをどうつなげていくのか、また司法と福祉の連携について考える一歩としたい。(K)