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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2012年1月号

編集後記

年末、佐渡裕さん指揮の第九を続けて見た。年末恒例なほど愛されている交響曲だが、大震災がありより深くやさしく力強く一人ひとりの心に響いたのではないだろうか。佐渡さんも一緒に歌いながら渾身のタクトを振り「vor Gott」は、一段と長い祈り、願いになった。誰かと分かち合えた感動は希望につながる、きっと。友野龍士さんが一員の「コバケンとその仲間たちオーケストラ」の小林研一郎さんは福島県いわき市出身。県の「がんばろう!ふくしま」応援メッセージも寄せられ、音楽でできることを実践されている。今年年男の友野さんの太鼓も被災者を元気づけたに違いない。「ずんずん」と腹に響いてくる太鼓の魅力。元気な龍のように立ち上っていく友野さんの活躍を期待したい。(S)


アンケート調査では構成員の方々から重要なご意見・ご提案をたくさんいただいた。その中で「ルビをふっただけでは分かりません」という意見は、知的障害のある構成員に送ったルビ付きのアンケートの文章は分かりやすかったですか?と問われているような気がした。送付状は、どんな言葉を使ったらよいか、文体は何がいいだろうかと考えて作成したつもりだったが、その振り返りとともに、ルビをふることだけでなく、分かりやすさとは何かを改めて考えるきっかけとなった。意見として出されていたが、推進会議や総合福祉部会での経験をここだけにとどめず、広く当事者参加の場に生かしてほしいと強く思う。(K)