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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2015年10月号

編集後記

編集委員の花田先生は脳性マヒによる言語障害がある。今特集でも「ゆっくり聞いて、ゆっくり見守って、ゆっくり話して」と意見された方が複数いたが、編集会議でのコミュニケーション支援というと、限られた時間内という難しさはあるにしても先生には申し訳ないと思うことばかりである。2014年2月号の特集で花田先生をレポートした島村八重子さんの文章に、「伝える側は、言葉を選んで枝葉を省き、核心を衝いた表現で伝える、聞き取る側も想像力を大いに広げてその人が言わんとする意図を真剣にくみ取る…。コミュニケーションの神髄を見た思いです。(略)心地よいコミュニケーションの取り方…」という件(くだり)がある。仕事でも大切な想像力。見習わなければ!(S)


コミュニケーション支援について、10人の障害当事者の方々からご意見をいただきました。高次脳機能障害のある伊地山さんのご意見や難病の池崎さんからの遠隔地から参加できるような提案など、支援といっても会話の方法だけでなく、理解するための支援やコミュニケーションに参加するための支援など、障害や生活スタイルなどによって、多様な支援が必要であることを改めて感じました。以前、難病の方から話を聞く機会がありました。体調が悪い時があるのでなかなか予定どおりに行動できないといったことを話していたことを思い出しました。体や心の負担をできるだけ軽くして社会参加できる支援が必要です。(K)