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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2017年2月号

編集後記

ほんの森で紹介した「句集 まほろば」、本誌編集委員で著者の春兆先生は、現在入院中である。特養から体調を崩して入院となり、特養に戻らずにリハビリ病院に転院となった。重度脳性マヒの先生の言語はその日の体調によっても左右され聞き取りにくさは以前より増しているが、リハビリも、先生の高齢(91歳)だけで判断せず、先生のやる気と好奇心を尊重した前向きな対応をしてくれていることが先生の支援に入っている方の報告記事でわかる。そんな春兆先生を励まし元気づける記事になったろう。小倉一郎さんは皆さん想像するあの俳優さんである。春兆先生には元気になっていただかなくてはならない。寒い時期ももう少し。梅も咲き、春はそこまで来ている。(S)


特集では、当事者の方々からご自身の経験やインクルーシブ教育に期待することなどをまとめていただきました。さまざまな立場からの経験は、どれも心に残りました。ずいぶん前ですが、知的障害のある青年が、英語を勉強したかったけれど先生に教えてもらえなかったんですよ、と言っていたことや、知的障害の本人の会で、高等部を卒業して就職してから職場でどんな話をしていいか分からなくて悩んだので、コミュニケーションの取り方なども教えてほしかった、という発言があったことを思い出しました。一人ひとりの声は小さいかもしれませんが、思いを発信することの大切さを感じました。(K)