国連世界情報社会サミット(World Summit on the Information Society : WSIS)
WSIS フェーズ2に向けて:これまでの経過
チュニジアサミット公式ページより抜粋
1990年代以来、大規模な技術革命が国際社会に影響し、大規模で急激な変化をもたらした。変化のひとつは通信ネットワークのデジタル化で、時間と場所の境界と概念そのものが疑問視されるようになり、世界はいわゆるひとつの「地球村」になってきた。
技術的革新と、それにより社会的関係と同様に経済活動に衝撃を与えることの重要性を確信し、チュニジアはベン・アリ大統領のリーダーシップのもと強い意志を持って新しい情報通信技術を管理し、それを国の発展と統合のために物質的及び非物質的な世界経済においてパワフルなツールとするための包括的な戦略に着手した。
チュニジアは包括的なアプローチを導入したことにより、短期間に、テレコミュニケーション、インターネット接続基盤、コンテンツ制作、教育、研究、スキル・トレーニング、規制など新しい情報通信技術分野にかなりの前進をもたらした。
テレコミュニケーション基盤に関して最も進んでいる国家の中で、国連開発計画やダボス世界経済フォーラムのような国際機関に評価されて、チュニジアは地域と国際レベルの情報社会の中で信頼できる役割を果たしつつある。
チュニジアは、知識への必要なアクセスが世界と地域のコミュニティに提供され、インクルーシブな国際情報社会の実現を目的として世界情報社会サミットの開催を決定するというイニシアチブを非常に喜んだ。
実際、チュニジアの1998年ミネアポリスでの提案を受けるかたちで、ITU全権会議が世界情報社会サミットの開催を採択した。それは開発と知識へのアクセスに関し豊かな国と貧しい国の格差を減らすための様々な解決策の明確で独創的な回答を提供することを目的としている。2001年、国連機関はITUに第一回ジュネーブと第二回チュニスと2つのフェーズでのサミットの開催を委託した。
このような経緯から、2003年12月ジュネーブでのWSISフェーズ1後の本格的な盛り上がりを受け、チュニジアは2005年11月WSISフェーズ2を主催する。チュニスサミットでは2003年の行動計画作成プロセスにおいてのステップを見直し、連携をベースとしたパートナーシップを確立し、とりわけ技術開発の不平等を減らし、費用をかけずにテクノロジーにアクセスできるよう促進し、各国間でより良い関係を築くことができるようサミット中に歴史的なイベントが行われる予定である。
チュニジアサミットの公式ホームページより抜粋
http://www.smsitunis2005.tn/plateforme/index.php