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論題6:成果文書草案と次の段階の検討 - 要約

ファシリテータ:インド政府社会正義・エンパワメント省 障害問題局局長 アワニシュ・クマール・アワスティ(Awanish Kumar Awasthi)

成果文書に対するコミットメント

ファシリテータは、この会議に参加している国に対して、今後この成果文書をどのように扱い、どのように前進させていくのか、そして目標の達成に向けてどのような活動を行って行くのかについてそれぞれ話すよう求めた。

以下、アルファベットの順番でそれぞれのコミットメントを中心に話してもらった。

アフガニスタン

発表者:アフガニスタン国立災害管理機構 ナンガルハール州調整・政策長 Shukrullah Ehsas氏
Shukrullah Ehsas, Head, Coordination and Policy Nangarhar Provincial, Afghanistan National Disaster Management Authority, Jalalabad, Afganistan

次の国際的な災害リスク軽減についての同意に対する勧告ですが、コミュニティの意識、つまり人々は自分たちの近所の人のニーズを考え、障害者が大惨事の時に直面するかもしれない問題を認識する必要があります。また避難するためには、車椅子へのアクセスが必要ですし、すべての緊急避難所において電気のアクセスのニーズがあります。障害者のインクルージョンはすべての緊急事態の通信において、中心的な問題でなければいけません。電話に備え付けられた障害者向けの災害リスク軽減アプリも提供しなければいけません。緊急避難所で障害者のニーズを満たすための適切な配慮をしなければいけません。緊急時において、救援支援にとって代わるしっかりした計画、そして障害者を屋内に避難させる費用対効果のある技術も必要です。また緊急事態、色覚障害の人に対して、色や小さい文字を使ってはいけません。私たちの国は大きく変わってきており、我々の計画もあります。ですが、この障害の分野に取り組むための予算がありません。もちろん、努力はしますが、残念ながら多くの課題を抱えています。この障害分野において、大きく取り組むことができないのが、我々の一番の問題です。

バングラデシュ

発表者:社会福祉省 次官補(Joint Secreatary)M. M. スルタン・ムハマド氏
M. M. Sultan Mahmud, Joint Secretary, Ministry of Social Welfare, Dhaka

この最後の分科会を務められる素晴らしいファシリテーター、会場の皆さまに感謝します。バングラデシュは、障害者権利条約にコミットメントを持っている国の1つです。私たちがこの条約に批准した際、閣僚級の委員会を設立しました。そして定期的な会議を開いて、社会問題省の大臣がこの会議の議長を務めています。昨年、自閉症と障害を抱えている子どもの人権を守るために2つの法律を作成しました。そして、私たちは, 委員会を設置しました。この委員会の活動に、我が国の首相が関わっており、またその首相のご令嬢は首相以上に私たち行っている自閉症の子どもたちのためのプログラムに関わっております。以前は、誰かが障害者を騙して、土地をとってしまったとしても、それを処罰する法律がありませんでした。ですが昨年、法律が採択され、例え障害者の両親でさえもその障害者を騙したら、土地や財産を受け取れません。その場合は、どんな組織であっても、自閉症委員会であっても、だれでも訴訟を起こすことができるのです。こういうことに関与した人は、5年間の刑期と5ダッカ以下の罰金の処罰を受けます。今日、アクセシビリティについて聞きましたが、私たちの長官は先月、担当官に手紙を書き、障害者のためのトイレがついている施設を提供するように指令を出しました。そして、私たちは障害者に対する月々の手当、障害のある児童生徒に月々の手当を提供しています。彼らは平等な権利を持っています。私たちの法律では、平等で公平です。障害者の権利の保護を憲法のなかに盛り込んでいます。今日取り上げたことに関しては前進を遂げていることです。ありがとうございました。

中国

発表者:中国障害者連合会(CDPF) 調査局 局長補佐 Hu Zhongming氏
Hu Zhongming, Deputy Director, Research Department, China Disabled Persons' Federation, Beijing

最初に、ファシリテーターの皆様に感謝申しあげます。国際局の局長であるウェイ(Wei)氏に指名されて、私は初めてこの会議に出席しました。これから中国に戻って、成果文書に対するコミットメントとして3つのことを行いたいと思います。第一に、この仙台会議の成果文書を入念に読み込んでみたいと思っております。私は中国障害者連盟(CDPF)の調査局に勤めております。昨日私がお話した中国障害者連盟は傘下団体であり、私たちは草の根的な参加団体であります。第二に、障害問題に大変関心を抱いている、私のリーダーであるルーさんに提案してみようと思います。ご存知の通り、APEC会議が中国で11月に行われます。その時にサイドミーティングを開きたいと思います。これが2つ目です。3つ目は、私の友人、とりわけ障害を抱えている友人に、この仙台会議の成果文書の内容についてお伝えしたいと思います。以上です。ありがとうございました。

フィジー

発表者:フィジー全国障害者協議会 理事 シティベニ・ヤヌヤヌタカ氏
Sitiveni Yanuyanutawa, Executive Director, Fiji National Council for Disabled Persons, Suva

こんにちは、皆さん。Noyさんを含めてパシフィック障害フォーラムを代表してきております。この仙台会議の成果文書と、2015年までに行われることについて私たちはコミットメントをします。また、アクリ(AKuli)さんが私たちと一緒にここにいることに嬉しく思っています。この2日間ご尽力をしてくださった方々に感謝を述べさせていただきます。中には成果文書を作成するために昼夜を問わず作業をした方がいらっしゃると思います。明朝のフライトに乗る私たちのような者にとっては、この48時間、この会議で行ってきたことを咀嚼するには最適な機会でした。災害マネジメントに関しての取組において、より良く、そしてより活発に私たちは対応できることとなるでしょう。フィジーが取り組んでいる他の主な問題として、障害の法律があります。これはフィジーの歴史の中でまだ完成しておりません。ですが、もう少しです。既存の法律全部を見直しています。現在の法の枠組みとして、国連権利条約の50条と地域の枠組みとしてインチョン戦略があります。

インド

発表者:インド政府国家災害対策委員会 政策計画局長 アニタ・バットナガル・ジャイン(Anita Bhatnagar Jain)氏

ファシリテーター、ならびにここに座ってらっしゃる敬愛する参加者の皆さま、こんにちは。障害省の私の同僚とここにいる議長が2014年4月16日に共同議長を務めた会議を皮切りにはじまりました。また、その前にも取組がなされていて、多くの閣僚と省庁が、インチョン戦略を共有し、見直しをしました。目標7に関して、私はもうすでに担当官と、国立災害管理機構の管理下にある内務省にも同様に知らせており、この成果文書の討議や協議をおこなっています。帰国しましたら、この成果文書を私たちの副議長、首相そして内務大臣に提出しなければいけません。そして、私がインドを出発する直前に、2014年の5月27日に35の全ての州と連邦管轄領が一緒になって、すべての人道救援委員会の会合が行われることを聞きましたが、この会合が始まります。これは、皆が共有の場が持てるとても稀な会合です。私は、この成果文書を共有すること、そして35の全ての州と取組をすることにとても嬉しく思います。なぜなら、単に手紙を書き、メールを送るだけでは、実際に会議で話し合いを行うような成果が持てないからです。ですから、私はとても興奮しています。それから、私はインドの市民の意識や計画、政策に関して担当をしています。担当になることで、誰かと調整をつける必要がないので、すぐに進められると思います。そして、障害省、特に私の同僚であるAwanishは非常に協力的です。私たちは同じ州の出身であり、25、26年来の知り合いです。ですので、調整にあたって問題はありません。嬉しいことに、彼は最後の会議で、災害と障害についての共同プロジェクト立ち上げの提案をしてきました。この道が前進することをとても楽しみにしています。

日本

発表者:JICA 人間開発部 社会保障チーム 課長 合澤 栄美氏

JICAの合澤です。JICAを代表して、ここにいます。JICAでは、多くの人が災害問題に取り組んでいます。私のセクションでは、とりわけ社会保障の課題に取り組んでいます。ですが、この会議後の私の職務はこの課題、障害インクルーシブ災害リスク軽減に他のJICA職員に伝えることです。ですので、障害は今後、JICAが多くの国々で行っている全ての活動において主流化させていくことになります。私たちは、皆さんの国の政府、市民社会団体とパートナーシップをとって、活動をおこなっています。JICA本部で、国際的な場で何が行われているのか同僚にお知らせしたいと思います。これが、私がこれから行うことです。ありがとうございました。

モルディブ

代表者:ジェンダー家族人権省 次官 Shidhatha Shareef氏
Shidhatha Shareef, Deputy Minister, Ministry of Gender, Family and Human Rights, Malé

皆さん、おはようございます。私はマダム・シャリーフ(Madam Shiraf)と申します。保健、ジェンダーと障害に関するサービスを提供している省で働いています。初めに、通常私たちの国は、このような問題にあまり多くの関心の目を向けず、人生の明るい部分のことしかですが、このような知見を得ることが必要な国です。ですので、私たちのような小さな国をご招待してくださりありがとうございました。この会議の運営の方々に感謝申しあげます。二番目に、他の国々が経験されているような災害を我が国も今後直面するかもしれません。私たちは海抜1メートル以下で生活している国ですので、環境の影響を受けます。2004年のスマトラの津波があり、この津波により、私たちは覚醒されました。これ以降、災害管理、災害リスク軽減に関するシステム構築に向けての多くの作業を行ってきました。同様に、災害リスク軽減と障害を包括する試みを現在おこなっています。そのため、今は私たちにとってとてもワクワクするような時です。 最近では、災害リスク軽減と災害管理の観点をシステムの構築に含めた国家障害政策(the National Disability Policy)を承認しました。私はというと、我が国で災害の課題に取り組む担当になったので、この仙台の会議の後はこの問題に従事することになります。そして、この成果文書を持ち帰って、問題提起をし、全ての関係省庁の協力を得ながら進めていきたいと思います。多くの団体とこの会議に参加されている条約国と一緒に取り組むことを楽しみにしております。ここでの縁が続き、多くの団体とさらなる協働を目指していきたいと思います。これ以上多くはお話しませんが、実りのある会議になったことに対し、会場にいる皆様に、感謝致します。わたしは、長い間、国際会議のような機会に多く参加してきましたが、この会議は、今まで見てきた中でもっとも実りある会議の1つだと言えます。この会議の運営に携わった方々に祝辞を述べたいと思います。ありがとうございました。

モンゴル

代表者:人口開発・社会保障省 障害問題に関する政策諮問委員会メンバー Selenge Bat-Ulzii氏
Selenge Bat-Ulzii, Member of Policy Advisory Committee on Disability Issue, Ministry for Population Development and Social Protection, Ulaanbaatar

みなさん、こんにちは。私はSelengeと申します。 モンゴルの社会保障省から来ました。私たちがこの会議に参加したことに嬉しく思い、ここから何が生まれるのかこれから報告できることを楽しみにしています。ありがとうございました。

ミャンマー

代表者:成人障害者のための職業訓練校 校長 アジャ・チョウ氏
Aye Kyaw, Principal, Vocational Training School for Adult Disabled, Yangon, Myanmar

皆さん、こんにちは。私の名前はアジャと言います。ミャンマーの福祉省から来ました。この国は人口6000万人です。2008年の調査では、障害者は、2.32%です。この会議を通して、多くの知見を学びました。障害者のデータは、管理局とステークホルダーが注目し、関連付けなければならないし、合理的配慮が障害者のために行われなければならないと言うことです。具体的には、関連した活動を誰が行わなければいけないのか認識し、特別なアドバイスと技術による早期アセスメントの評価、リハビリテーションプロジェクトは十分なものでなければいけません。そして、障害者の役割として、地域局と他のステークホルダーが、あらゆる計画において障害者自身を巻き込む込んでいくことは、とても重要です。障害の課題はとても重要です。この会議において、多くの知見を学びました。そして、私どもの省庁の人間にこの障害リスク軽減の実施を行うように働きかけていきたいと思います。ありがとうございました。

パキスタン

代表者:国家災害管理局 局長 ワクア・ウディン・セディク氏
Waqar Uddin Siddiqui, Director, National Disaster Management Authority (NDMA), Islamabad

午前中の会議は私の希望でここに来ましたが、今度はファシリテーターのご指名でここにいることに嬉しく思います。ありがとうございます。この場を借りて、午前中に言い残した点を簡潔にお話したいと思います。1998年に実施した国勢調査によると、パキスタンの障害者人口の割合は4%~6%です。ですが、この数字は少なくても12~13年前のものです。世界銀行は10%以上と言っています。これは、2014年8月のフォーラム用の情報です。ご存知の通り、パキスタンは兵庫行動枠組に採択している国であります。ですので、私たちの国は兵庫行動枠組実施に向けた準備とここで策定された声明の実施にコミットメントします。職場に戻ったら、この仙台会議で何か行われ、どうこの成果文書が作られたのか報告しなければいけません。そして、この成果文書に基づいて、私たちはさらなる必要な行動をとっていきます。私たちは災害リスク軽減政策を作成し、それを実施するために、国立災害管理計画を作りました。もうすでに障害者のニーズに対応する準備を行っています。地方自治体レベルで、障害者の問題に対応しているところに直接届けたいのです。ですから、今回のこの成果文書を受け取ったら、それをもうすでにガイドラインを準備し、自治体レベルや閣僚レベルで協議を行っている団体に、そして、NGOを含めた関係者に提供したいと思います。最後に、パキスタン政府を代表して、国連ESCAP, 日本財団、リハビリテーション・インターナショナルに、この会議が成功に終わったことに対してお祝いを申しあげます。

フィリピン

マニラからの声明をファシリテーターが代読

この会議の主催者の方にお礼を申しあげます。この会議で共有された発表や見解を通して、世界中の障害者は、災害の際に自身のことを気にかけてくれる方が誰もいないと、各国で同じような被害を受けているという状況を確認することができました。ここで学んだ主なことは、障害者を含めたDIDRRの必要性やすべての人にとってのアクセシビリティの好事例です。このことは、DIDRRサイクルの関与を保障し、知見や能力を構築し、そして抵抗力をつけることが必要です。知識があることにより、全てのステークホルダー、とりわけ、政府機関にとって重要な、障害者や地元の障害者団体、現地のNPOや国際人道組織や防災、救援活動、復興やリハビリテーションに関するステークホルダーにとっての能力をつけることができます。従って私たちは、障害インクルージョン、コミュニティパートナーシップ、ネットワークの構築、国際協力や政策、全ての政府のレベルでのDIDRRの実施を政府の構造の中に取り込むよう、強くアドボカシーを推し進めることをコミットメントします。

スリランカ

代表者:災害管理省 次官補 シタムパラピライ・アマラナタン氏
Sithamparapillai Amalanathan, Additional Secretary, Ministry of Disaster Management, Ministry of Disaster Management, Colombo

ファシリテーターや皆さま。このような政策決定に関われたことに感謝致します。多くの国がこの政策の準備にあたり貢献なさってくれました。スリランカでは、多くの人災や自然災害の被害を受けています。人口の4%が障害者です。この政策を通じて、復興活動を導入することができると思います。この政策と私たちの国別政策を合わせることによって、より容易に実施へのアクセスが進められるでしょう。したがって、この政策をスリランカで実施する際に問題は特にないと思っています。ですがまずは、議会からの承認を得なければいけません。その上で、3つのレベルでの実施が行われます。政策的、機能的、運用的なレベルです。多くのステークホルダーが復興事業に関わっています。異なる機関が復興にむけて取り組んでいます。この政策はこの国のあらゆる州の実施に向けて役に立つと思っています。最後に、委員会、専門家、近隣諸国の皆様に貴重な貢献をしてくださったことに対しお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

タイ

代表者:社会開発・人間安全保障省 障害者エンパワーメント事務所 所長 ナパ・セッタコーン氏
Napa Setthakorn, Director-General, National Office for Empowerment of Persons with Disabilities, Ministry of Social Development and Human Security, Bangkok

ありがとうございました。タイ政府を代表して御礼を申し上げたいと思います。私の事務所は障害者のエンパワーメントや社会開発、人間保障に取り組む地域オフィスです。特にここは障害者問題を中心的に扱う機関であります。皆さんに感謝致します。とりわけ、私を招待してくださった国連ESCAPと日本財団に感謝申しあげます。ご招待のおかげで私の同僚や私はここに来ることができました。ご存知の通り、10年前、我が国は津波に直面し、2年前には洪水がタイ全土に広がりました。日本やインドネシアでの災害がタイも近い将来、経験するかもしれません。ですから、今回の主催者側に感謝を申し上げます。我が国は現在、予算配分の策定の時期です。これから私は災害プロジェクトについてのプロポーサルを政府に提出します。そしてこの会議の成果について関係者、政府にお話します。今日、3つの鍵となる点を私は学びました。それは、IT、ユニバーサルデザイン、そして参加です。これらの点を私のプロポーサルに反映させたいと思います。ありがとうございました。全てのことに感謝致します。ありがとうございました。