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『児童と青年のための録音図書 ―― 読書による体験、読書訓練と知識』

録音図書は読書の楽しみ、読書訓練、知識を与える:レーナ・ベリィマン著

学校では児童対象の録音図書をどのように利用するのでしょうか?
 あるクラスに読書が困難な生徒が3人いました。その度合いはそれぞれ異なります。ある授業で生徒達が皆で同じ本を読んだ時、この3人は"かやの外"と感じないですむように録音図書が与えられました。3人は他の生徒と同じような速度で読むことができ、この本についてのディスカッションに加わることができました。ここでは録音図書が読書の楽しみを与えています。
 また別の学校では、週のうちに時間を決めて選任の教師の元で読み書きに困難を覚える生徒達が訓練を受けていました。原本の図書と録音図書が教材です。生徒達はテープを聴くと同時に本の文章を目で追います。時にはすでに読んだ本の文章を、自分で読み上げてテープに吹き込むこともあります。こちらでは録音図書が読書訓練に使われています。
 あるクラスでは、ヴァイキングについてのテストがありました。生徒の一人は読み書きに困難があり、教科書の文章をしっかりと読むことができずテストの準備ができませんでした。そこでヴァイキングについてのノンフィクションを録音図書と共に借りました。その本と録音図書によってテストに備え、しかも教科書に書かれている以上の知識を得ることができました。このケースでは録音図書は補助教材でもあり、教科書との選択枝であり、しかも知識の源となっています。

録音図書は視覚障害者だけのものではないのでしょうか?
 録音図書の製作が始まったのは1950年代の半ばです。当時録音図書を利用する権利があったのは視覚障害者だけでした。1970年代の終わり頃から身体的、精神的に読書に対する障害がある人全てが利用できるように、権利を持つ人々の範囲が広げられました。
 どのような人々が録音図書を利用する権利を持っているかは、本書の最後にある資料を見てください。
 録音図書を利用するには、読み書きが重度に困難である必要はありません。クラスの教師が、生徒のうちの誰かが他の生徒達よりも読書に関して遅れていると感じるだけで充分です。読書に対して障害のある生徒、読書が嫌いな生徒、読書に疲れている生徒も、読書のレベルがクラスメートと同じレベルに達するまでは、録音図書を利用する権利があります。生徒の親達も、もし自分の子どもが読書に関して困難があると感じるならば録音図書を借りる権利があります。
 なんらかの疾病後の回復期療養患者も、録音図書を必要としているうちは利用する権利があります。

録音図書とカセットブック-その違いはなんでしょう?
 録音図書とは本が一冊吹き込まれているカセットテープです。その内容は原本の文章を忠実に追っています。短縮したり簡単に読めるように書きなおしたり、または印刷された図書から何章か抜粋して吹き込むことはできません。録音図書は店で買えるものではなく、図書館で借りることができるだけです。借り出して利用できる権利を持つのは印刷された文章を読むことに困難を持つ人々だけです。1996年現在、図書館で借りられる録音図書は約50,000タイトル揃っています。多くの成人対象の図書と児童対象の図書のほとんどが毎年録音図書になっています。録音図書の蔵書は毎年3,000冊以上増えているのです。またスウェーデン国内で、40言語の他言語の録音図書を借りることが出来ます。
 録音図書にはありとあらゆる分野のものがあります。
録音図書の蔵書にはありとあらゆる分野のものがあります。子ども対象のものも大人対象のものもあり、ノンフィクションも純文学も大量に揃っています。
 自分の希望の図書を吹き込んでもらうために、リクエストを出すこともできます。出版年が古い図書でも新しい図書でもだいじょうぶです。リクエストを最寄りの図書館に出せば、そこからほとんどの録音図書を製作している録音点字図書館に伝えられます。一つの録音図書を製作するのに6ヶ月ほどかかります。
 カセットブックはよく録音図書の代わりに使用されるものです。一冊の本がカセットテープに吹き込まれており、店で買うことも図書館で借りることもできます。また誰でも利用することができます。カセットブックに吹き込まれている文章は元の図書の文章とは違うこともありますし、元の図書の一部分だけ吹き込まれている場合もあります。1996年現在では約300タイトルのカセットブックがあり、そのほとんどが大人対象です。その本の作家による吹き込みも多く行われています。
 もしもある本がカセットブックとして録音されていたら、もうその図書で録音図書を製作することはできません。

録音図書はどこで借りるのでしょう?
 どんな県立図書館でも、その支部や移動図書館であっても録音図書を借りることができます。もしリクエストした録音図書がその館になくても、すぐに取り寄せてもらえます。図書館には目的の録音図書や、お薦めの録音図書が探せるようなリストやその他のインフォメーション資料が揃っています。
 学校図書館も自館用に多量の録音図書を購入することができます。一部の学校図書館はその学校の生徒達に合うような録音図書館の蔵書を備えるようになってきました。しかしながら多くの学校図書館が録音図書をまったく備えていないことも事実です。それはほとんどの場合録音図書が借りられることや、購入の仕方が知られていないためです。

録音図書を製作するのは誰でしょう?
 録音図書製作の許可を与えるのは政府です。
 以下は録音図書製作の許可を与えられている団体です。

  • 録音点字図書館:TPB

  • 全国視覚障害者協会:SRF

  • 県立図書館

  • 録音サービス株式会社

  • 図書館サービス株式会社

  • Lyss 株式会社

 年間に出版される3,000冊の録音図書新刊のうちのほとんどは録音点字図書館によって製作されています。録音点字図書館はその他自館からの貸し出し用に、上記の他の団体からも購入しています。

録音図書はどのように機能するのでしょう?
 録音図書は6~8つカセットテープが入るビニールの包装に入れられています。包装には様々な色がありますが、青とオレンジ色が一般的です。包装の正面には図書の作家、タイトル、カセットテープの数、吹き込む人の名前が記された黄色いラベルが貼られています。その傍には図書の内容紹介が記された白いラベルも貼られています。そのラベルには異なる吹き込み速度の種類や挿入されている音楽やその他の効果音、それに一緒に吹き込んだ人々の名前などが記されています。
 カセットの中には頭と終わりにわずかな空欄ができているものもあります。それは吹き込む人が余裕が残るように録音を終了した場合や、オリジナルから長さの違うカセットテープへダビングした場合などに起こります。頭にわずかな静寂があったとしても、特にミスではありません。まもなく読み上げが始まります。
 どんなテープレコーダーを使っても問題はありませんが、音楽テープのような品質は期待できないでしょう。録音図書は必ずモノラルで吹き込まれているのですから。
 利用者は聴き終わったらカセットテープを巻き戻して返却します。そうすれば図書館はすぐに次の利用者に貸し出すことができます。
 もし聞いている最中に間違いを見つけたら、それを記したメモをラベルに貼って返却します。
 録音図書は世界中ほとんどどの場所へでも無料で送られます。また利用者の自宅へ直接郵便で配達されます。

特殊録音図書
 これらの録音図書は、知的障害を持つ人々を第一の対象者として製作されています。これらはゆっくりとした速度、はっきりとした発音で録音されており、挿入音楽やその他の効果音が一緒に吹き込まれています。複数の読み手が一緒に吹き込んでいる場合もあります。この録音図書の原書は具体的で簡単な文章の『簡単に読める本』です。視覚障害者向けの録音図書と違い、情感を込めて吹き込まれています。
 この録音図書はバラエティにあふれていて、聞いていて楽しく、対象グループからは大変喜ばれています。
 ジャンルは児童向けの図書、ノンフィクション、大人向けの図書などが揃っていて、それらは養護学校や訓練学校で利用されたり、大人の知的障害者に利用されています。
 特殊録音図書は読み書きが困難な児童にも喜ばれています。特に内容を引き立てるような音楽や効果音が一緒に入ったものは人気があります。普通の録音図書を嫌がる子ども達にとっては特別録音図書の利用は、このようなメディアに慣れ、聴くことへの興味を持つことができる良い方法です。
 特別録音図書の中にはたとえばアストリッド・リンドグレンの絵本、動物や自然に関するノンフィクション、わくわくするようなお話や短い小説などがあります。
 このケースにおいても、利用者は印刷されている図書を見ながら録音図書を聴いた方がよいでしょう。ページをめくる個所では何か合図が入っているか、吹き込む人がそのように指示します。この録音図書を利用すると、本の文章と挿絵と情感を込めた吹込みによって本の印象が強められるので、本当に読書を楽しむことができるのです。

読書訓練用録音図書-ブック&テープ(録音図書)
 読書訓練のため、同じ文章を何度か別々の速度で吹き込んだ録音図書があります。
このような録音図書は印刷された本とセットで利用されるので、『ブック&テープ』とも呼ばれてます。読書訓練用録音図書に吹き込まれている速度は、普通の速度、それよりもゆっくりとした速度、大変遅い速度です。低学年の児童対象、高学年の児童対象、中学生対象、高校生対象、それ以上の大人対象と各年代向けに取り揃えられています。
 利用者は自分に適した速度を選んで録音図書を聞きながら印刷された本の文章を目でおうことになります。

録音図書による読書訓練の方法

  1. 録音図書を最後まで、または第一章のみ通常の速度で聴く。

  2. 普通よりもゆっくりとした速度、または非常に遅い速度で聴きながら本の文章を目で追ってみる。

  3. 同じ文章を何度も読む。

  4. 本を読み上げて自分のテープに吹き込む。

  5. 教師と生徒とがその吹込みを一緒に聞き、生徒が読み間違えた個所を見なおし、理解のできていない言葉を学ぶ。

  6. 同じ文章をもう一度吹き込んで最初の吹き込みと比較し、進歩した点について話し合う。

  7. 順次同じ作業を繰り返す。生徒は同じ文章を何度も吹き込み、また教師の前で読み上げる。

 この方法は教師と生徒が近くにいて、協力して行うことを前提にしています。教師は生徒が録音図書を聞いたり自分で吹き込む時に十分な時間を与えなくてはなりません。
 ブック&テープによる読書訓練は家でも学校でも行うことができます。往々にして、教師が生徒を支え、指導した方が良い結果がでるようです。しかし生徒が指導されずに自分で訓練しても進歩することができます。また生徒の親が家庭で訓練の補助をすることができます。そのようなケースでは子どもも親達も良い刺激を受ける上、進歩が見られた時には双方の自信につながります。
 訓練を本、テープ、カセットプレイヤー、マイク、ヘッドフォン、紙、それにペンなど様々な道具を使って行うことにより、読書訓練がヴァリエーションに富んだ面白いものになります。教師や親達、それに生徒自身が読書能力を伸ばすために自分なりの訓練方法を選択できるからです。
この訓練をする前に、本を自分で読み上げて録音するのも一つの方法です。録音図書を聞き、その本について自分の言葉で話すのもまた一つです。訓練はグループで行っても一人で行ってもよく、その回数は一日一度でも週に一度でもかまいません。わずかな時間で行っても良いですし、本を最後まで聴いて、読んで、書き写しても、また、一章だけそうしても良いのです。読書用録音図書による訓練の方法は様々なのですから本人にあったものを採用すればよいのです。
 読み書きが困難な人は誰でも一度はブック&テープを使って訓練してみることをお勧めします。この方法によって学校や家庭で訓練した多くの子ども達には、すばらしい結果がもたらされました。この方法を試してみるまでは、自分に合うかどうかはわからないでしょう。
 この訓練を行うことによって読むことが上手になるばかりでなく、語彙が増え、イントネーションが良くなり、自信や本や読書に対する興味を持つことができます。

晴眼者対象のノンフィクション
 多くの写真(絵)と良い文章とで構成されているノンフィクションを原本とした特殊な録音図書は多数あります。それらは弱視者やディスレクシアのような、写真(絵)を見ることはできても文章を読むことはできない人々を対象にしています。ページをめくる場所では合図が読み上げられます。またページの番号も一緒に吹き込まれています。
 吹き込む人が挿絵の説明を読み上げる時にはページのどこにその写真(絵)があるか述べ、それを見るように指示を入れます。視覚障害者を対象にノンフィクションの吹き込みをする時のように絵を細かく説明することはありません。利用者が録音図書を聴いているときには、同時に図書を目で追っていることを前提にしているのですから。
 晴眼者対象の録音図書として吹き込まれている、子ども向けのノンフィクションは数多くあります。
"近影で見る事実"という録音図書になっているノンフィクションのシリーズは、30以上のジャンルに分かれています(1996年現在)。
 また大人を対象としたノンフィクションとして、様々なジャンルに分かれたハンドブックがあります。たとえば写真、自転車修理、家の建築、庭の手入れ、かご細工、手芸、コンピュータープログラムなど。これらの図書においては、写真(絵)が文章と同じ位重要です。

簡単な英語の録音図書
 英語の録音図書の中にも文章が短縮され、簡単に読めるように書きなおされて、普通の速度とゆっくりした速度とによって吹き込まれているものがあります。これらの録音図書は印刷された図書が出版されたのと同年(1996年)に製作が開始されました。
 これらの録音図書の難易度は様々なレベルに分かれており、中学生以上の生徒達に利用されています。ゆっくりとした速度で吹き込まれた文章は、読み書きが困難な生徒達が英会話や発音を訓練するにあたり、大きな助けになります。学校は他の録音図書と同様に、これらの録音図書を自校の図書館用に購入することができます。



録音された教科書
 スウェーデンでは読み書きに困難のある生徒の親や教師達が長い間、学校で使用されている教科書は全て、録音図書としても揃えるべきだと主張してきました。
 1996年の秋の学期から、ついに小学校、中学校、高校の録音された教科書が揃えられました。製作は教科書出版社及び、主にカセットブック、一部録音図書による教材を出版している会社によって行われました。
 どの教科書出版社も(自社の作品から)録音する教科書を選ぶことができます。販売は自社から直接しても良いし、ストックホルムのスクリーヴクニューテンのような小売り業者を通してもかまいません。ダビングが許可されたテープもわずかながら販売されています。他に比べてこのようなテープは高価ですが、それを購入すればいくらでもダビングをすることができます。
 録音された教科書の補助教材として学校は、録音図書になっているノンフィクションを利用することができます。録音図書は全てのジャンルのノンフィクションを網羅しています。
特に児童向けの歴史物、地理、自然科学、宗教の本は揃っています。そのうちのほとんどが一般の教科書との選択肢として、または知識を深めたり読書の幅を広げたりする図書としてすばらしいものです。

大学、カレッジ等の学生向けの録音図書
 視覚障害、行動障害、読み書きに困難を持つ人々は、カレッジや大学で学ぶ場合そのテキストを全て録音図書の形で受け取る権利を持っています。これらの録音図書の製作に関して責任を負っているのは録音点字図書館です。1996年の秋学期には、読み書きに困難を持つ120人の学生がこのサービスを利用しました。

なぜ録音図書が読書への良い刺激となるか
 調査の結果、録音図書が読み書きに困難を覚える子ども達を読書に導くすばらしい教材であることが明らかになりました。たとえ読みたい本が厚くても、文字が小さくても録音図書を聞きながらであれば容易に読むことができるのですから。多くの録音図書が揃えてあることによって、読み書きが困難な子ども達も、同級生が読む、そして一般に人々が学校時代に読むのと同じような本をほぼ全て読むことができます。
 子ども達は録音図書を聞き本の文章を目で追うことによって、本当に読書を経験することができます。クラスメートたちがディスカッションしている時に、もうかやの外にいるような気持ちにならずにすみ、ディスカッションに参加して自分の文学への興味を満たすことができるのです。
 録音図書によって読書をすれば、もうどんな本も彼らにとって難しすぎるということはありません。
 録音図書は一人一人に自由を与え、文学へ導いてくれます。録音図書は無料で簡単に利用できます。もし自分自身の録音図書が欲しければ自分が利用するためにだけ、オリジナルからダビングをすることができます。それを集めて自分だけの図書館にすることもできます。しかし著作権法で許可するのは個人利用のためのダビングのみであり、他の人に貸し出すことはできません。


 
読み書きに困難を覚える子ども達が、録音図書による訓練で能力を伸ばせる証拠
 1990年から92年にかけて読み書きに困難を覚える小学生を対象にある大きなプロジェクトが行われ、国中のたくさんの小学校が参加しました。約700人の小学生が読書訓練のために、様々な方法で録音図書を使ってみました。プロジェクトに参加した教師達は自分の生徒達がどのように訓練を受けたのかをレポートまたは口頭で報告しました。
 この報告は最終レポートとしてまとめられ、このプロジェクトを立ち上げて指導した録音点字図書館(TPB)によって『読み書きに困難を覚える小学生への録音図書』というタイトルで出版されています。(録音点字図書館の報告書 1995:2)
 教師達は、プロジェクトに参加した小学生のほとんどが録音図書を利用してみて良い結果を得たと報告しています。
 指導した者が養護教員か(一般の)クラス担任かによって録音図書の利用方法も様々でした。多くは教師が生徒に録音図書を与え、生徒達は録音を聞きながら本の文章を目で追うという読書訓練でした。
 特に小学生はこの方法でプロジェクトに参加しました。しかし中学生は録音図書を聞いて、中身を楽しむことに集中したようです。
 録音図書によって訓練した生徒達はまさに『解放』を実感しました。その解放感から読書を続け、たゆみないトレーニングを続けて、読書能力をも高めたのです。録音図書による訓練は子ども達にとって楽しみとなり、簡単で興味深く効果的な訓練だと感じることができたのです。
 多くの教師が録音図書による訓練を、従来の読書訓練の補助教材としてすばらしいものとみなしています。テープを聴きながら本を読むという訓練がわずらわしいなら、物語をただ楽しむためだけに録音図書を聴いていてもかまわないのです。
 このプロジェクトに参加した多くの生徒が、録音図書を使ったことで良い体験ができたと述べています。彼らは本や読書に興味を持つようになり、それによってもっと読むことを訓練しようという意欲を持ちました。生徒達の中にはまさに本好きとなり、地域図書館から録音図書も一般の図書もコンスタントに借り出すようになった者もいます。
 もちろん参加者全員が良い結果を得られたわけではありません。録音図書を聴いてみること自体を全くしなかった者もいましたし、また訓練をほんのわずかやってみてやめてしまった人もいました。しかしこの方法は読み書きに困難を覚える人全てに試してみてほしいと思います。訓練を試みた本当に多くの人々が、いかに効果的な方法であるかを明らかにしたのですから。

ブック&テープ(録音図書)による訓練法は研究されているのでしょうか?
USAではブック&テープ(録音図書)による読書の訓練法は、1970年にはすでに関係者達の興味を惹いていました。アメリカの教育学者メアリ-・カルボはこの訓練方法に対する自分の研究を以下のようにまとめています。

  1. この訓練法を行うことによりいくつもの感覚が利用される。それによって刺激を受ける感覚器官は一つにとどまらない。

  2. この訓練は実に興味深い。生徒達の向上心をかきたてるだろう。

  3. カセットテープ(録音図書)に合わせて文章を目でおうことによって、生徒達はより集中することができるだろう。 

  4. 生徒達は、失敗を恐れて不安になる要素はまったくない。それは彼らの自尊心にとって大変重要である。

  5. この訓練を充分に繰り返すことによって、言葉の一つ一つを何度も反復して覚え、見に付けることができる。

まとめ
録音図書は図書館で借りることができます。店頭で買うことはできません。
録音図書の中には、カセットテープに合わせて印刷された図書を目で追うことを前提に作られたものもあります。
録音図書は純文学からノンフィクションまでありとあらゆるジャンルが網羅されています。1996年時点では50,000冊の録音図書があり、さらに毎年は3,000冊以上新たに製作されています。
各学校は学校図書館用に録音図書を購入することもできますし、地方公共図書館や録音点字図書館から借りることもできます。