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-第6回全国盲老人ホーム利用者実態調査報告書(4)-

(23).日常生活自立度
問23 障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)の判定

生活自立交通機関を利用して外出 生活自立隣近所へなら外出する 準寝たきり外出に要介助・起きて生活 準寝たきり外出少なく寝たり起きたり 寝たきり食事・排泄はベッドから離れる 寝たきり介助により車椅子に移乗 寝たきり自力で寝返りをうつ 寝たきり自力でを寝返りもうたない 無回答 件数
9.5 16.9 44.1 15.9     6.1 2762
障害老人の日常生活自由度(寝たきり度)の判定 帯グラフ

 

日常生活の自立度をたずねたところ、「介助により外出し、日中はほとんどベッドから離れて生活する(A-1)」が44.1%と最も多くなっている.ランクJの「生活自立」が2割台半ば、ランクAの「準寝たきり」が6割程度を占めており、「寝たきり」は1割に満たない。

 性別にみると、さはど大きな差異はみられないが、男性の方が「生活自立」が若干多くなっている。

<性別 日常生活自立度>
性別 生活自立交通機関を利用して外出 生活自立隣近所へなら外出する 準寝たきり外出に要介助・起きて生活 準寝たきり外出少なく寝たり起きたり 寝たきり食事・排泄はベッドから離れる 寝たきり介助により車椅子に移乗 寝たきり自力で寝返りをうつ 寝たきり自力でを寝返りもうたない 無回答 件数
合計 9.5 16.9 44.1 15.9     6.1 2762
男性 12.3 17.8 42.1 15.1     6.7 807
女性 8.4 16.5 45.1 16.3     5.7 1947
性別 日常生活自由度 帯グラフ

 年齢別では、70~74歳までは高い年齢層の方が「生活自立」の占める割合が高くなっているが、75歳以降は次第に減少している。60歳末満の層で「生活自立」が低くなっているのが特徴的である。

<年齢別 日常生活自立度>
年齢 生活自立交通機関を利用して外出 生活自立隣近所へなら外出する 準寝たきり外出に要介助・起きて生活 準寝たきり外出少なく寝たり起きたり 寝たきり食事・排泄はベッドから離れる 寝たきり介助により車椅子に移乗 寝たきり自力で寝返りをうつ 寝たきり自力でを寝返りもうたない 無回答 件数
合計 9.5 16.9 44.1 15.9     6.1 2762
60歳末満 7.0 14.0 55.8 70 4.7     9.3 43
60~64歳 13.3 16.0 52.1 5.9       9.0 188
65~69歳 12.1 19.6 48.5 11.1       5.4 404
70~74歳 11.2 21.1 46.9 11.4       6.1 544
75~79歳 10.2 16.2 43.9 16.4     6.0 599
80~84歳 7.9 15.1 44.8 17.9 6.0 531
85~89歳 5.8 15.8 33.5 29.4   4.8 310
90~94歳 7.8 30.4 26.1 13.0 7.0 115
95~99歳   5.0 25.0 25.0 20.0 15.0 10.0     20
100歳以上         100.0        
年齢別 日常生活自立度 帯グラフ

 視力の程度別にみると、障害の程度が重い人では「生活自立」が少なくなっているものの、寝たきりの比率はさほど変わらない。

<視力の程度別 日常生活自立度>
年齢 生活自立交通機関を利用して外出 生活自立隣近所へなら外出する 準寝たきり外出に要介助・起きて生活 準寝たきり外出少なく寝たり起きたり 寝たきり食事・排泄はベッドから離れる 寝たきり介助により車椅子に移乗 寝たきり自力で寝返りをうつ 寝たきり自力でを寝返りもうたない 無回答 件数
合計 9.5 16.9 44.1 15.9     6.1 2762
失明 6.9 13.5 48.2 17.5     5.8 1904
弱視 15.9 24.5 34.6 12.8     6.5 743
晴眼 17.4 34.8 30.4 7.2     69
視力の程度別 日常生活自立度 帯グラフ

 重複障害の有無別でみると、重複障害がない人では「準寝たきり」が高い比率となっている。

<重複障害の有無別 日常生活の自立度>
重複障害 生活自立交通機関を利用して外出 生活自立隣近所へなら外出する 準寝たきり外出に要介助・起きて生活 準寝たきり外出少なく寝たり起きたり 寝たきり食事・排泄はベッドから離れる 寝たきり介助により車椅子に移乗 寝たきり自力で寝返りをうつ 寝たきり自力でを寝返りもうたない 無回答 件数
合計 9.5 16.9 44.1 15.9     6.1 2762
あり 7.7 16.4 34.7 19.6 5.2   10.2 764
なし 10.4 17.1 48.0 14.5     1919
重複障害の有無別 日常生活の自立度 帯グラフ

(23)-1寝たきり・準寝たきりの期間
問23-1そのような状態になってからの期間(問23で「3~8」の方)

3ヶ月末満 3~6ヶ月未満 6ヶ月~1年未満 1~2年未満 2~3年未満 3~5年未満 5年以上 わからない 無回答 件数
  4.8 8.5 7.2 7.6 47.6 12.6 8.5 1863
問23-1 帯グラフ

 

寝たきり、準寝たきりの状態になってからの期間をたずねたところ、「5年以上」と長期にわたっている人が半数近くを占めている。

 日常生活自立度別でみると、〔準寝たきり〕では「5年以上」が多く、反対に〔寝たきり〕では、比較的短い期間の人が多くなっている。

<日常生活の自立度別 現在の状態になってからの期間>
寝たきり度 3ヶ月末満 3~6ヶ月未満 6ヶ月~1年未満 1~2年未満 2~3年未満 3~5年未満 5年以上 わからない 無回答 件数
合計   8.5 7.2 7.6 47.6 12.6 8.5 1863
準寝たきりA-1     6.1 5.8 52.8 15.4 11.1 1219
準寝たきりA-2   6.1 10.9 10.5 12.3 42.7 8.6 440
寝たきり B-1 15.4 20.9 15.4 8.8 25.3 6.6 91
寝たきり B-2 17.9 14.3 10.7 14.3 12.5 25.0   56
寝たきり C-1 6.5 9.7 6.5 19.4 16.1   41.9     31
寝たきり C-2 23.1 15.4 23.1 11.5 15.4   26
日常生活の自立度別 現在の状況になってからの期間 帯グラフ

(24).痴呆の状況
問24 ご本人の痴呆の状況

痴呆症状はない 何らかの症状があり・日常生活はほぼ自立 家庭外で日常生活に支障・注意が必要 家庭内で日常生活に支障・注意が必要 日中を中心に日常生活に支障・要介護 夜間を中心に日常生活に支障・要介護 日常生活に支障を来し常に要介護 著しい精神症状・問題行動で医療が必要 無回答 件数
62.7 12.1 7.7   5.0 4.9 2762
問24 帯グラフ

 

痴呆の状況についてたずねたところ、62.7%の人が「痴呆症状はない」とされており、何らかの痴呆症状がみられる人でも比較的軽度の人が多く、介護を要する人は1割強となっている。

 性別では、男性の方が痴呆症状がない人が若干多くなっている。

<性別 痴呆の状況>
性別 痴呆症状はない 何らかの症状があり・日常生活はほぼ自立 家庭外で日常生活に支障・注意が必要 家庭内で日常生活に支障・注意が必要 日中を中心に日常生活に支障・要介護 夜間を中心に日常生活に支障・要介護 日常生活に支障を来し常に要介護 著しい精神症状・問題行動で医療が必要 無回答 件数
合計 62.7 12.1 7.7   5.0 4.9 2762
男性 68.9 9.7   6.8   4.6 807
女性 60.2 13.2 8.1 5.2 4.8 1947
性別 痴呆の状況 帯グラフ

 年齢別でみると、75歳末満では「痴呆症状はない」が7割台を占めているが、75歳以上では何らかの痴呆症状がみられる割合が多くなる傾向にある。

<年齢別 痴呆の状況>
年齢 痴呆症状はない 何らかの症状があり・日常生活はほぼ自立 家庭外で日常生活に支障・注意が必要 家庭内で日常生活に支障・注意が必要 日中を中心に日常生活に支障・要介護 夜間を中心に日常生活に支障・要介護 日常生活に支障を来し常に要介護 著しい精神症状・問題行動で医療が必要 無回答 件数
合計 62.7 12.1 7.7   5.0 4.9 2762
60歳末満 76.7     4.7 7.0 4.7 43
60~64歳 78.7 4.8       7.4 188
65~69歳 78.0 6.2   6.2         404
70~74歳 71.0 10.5   5.9       4.8 544
75~79歳 62.6 12.0 6.8   5.5 599
80~84歳 55.6 15.8 8.5 4.9 531
85~89歳 41.9 19.7 14.5 10.0 310
90~94歳 35.7 20.9 13.9 5.2 15.7 115
95~99歳 35.0 10.0   5.0 15.0 5.0 30.0     20
100歳以上       100.0          
年齢別 痴呆の状況 帯グラフ

 視力の程度別では、さはど大きな差はみられず、視力障害によって痴呆状況が左右されるものではないと言える。

<視力の程度別 痴呆の状況>
視力の程度 痴呆症状はない 何らかの症状があり・日常生活はほぼ自立 家庭外で日常生活に支障・注意が必要 家庭内で日常生活に支障・注意が必要 日中を中心に日常生活に支障・要介護 夜間を中心に日常生活に支障・要介護 日常生活に支障を来し常に要介護 著しい精神症状・問題行動で医療が必要 無回答 件数
合計 62.7 12.1 7.7   5.0 4.9 2762
失明 63.3 11.5 7.4   5.2 4.5 1904
弱視 60.6 13.6 9.0   5.4 743
晴眼 63.8 20.3     5.8     69
視力の程度別 痴呆の状況 帯グラフ

 重複障害の有無別でみると、痴呆症状がない、あるいはあっても日常生活ははぼ自立しているという人は重複障害のない人では8割近くに達しているのに対し、ある人では、6割台半ばにとどまっている。

<重複障害の有無別 痴呆の状況>
重複障害 痴呆症状はない 何らかの症状があり・日常生活はほぼ自立 家庭外で日常生活に支障・注意が必要 家庭内で日常生活に支障・注意が必要 日中を中心に日常生活に支障・要介護 夜間を中心に日常生活に支障・要介護 日常生活に支障を来し常に要介護 著しい精神症状・問題行動で医療が必要 無回答 件数
合計 62.7 12.1 7.7   5.0 4.9 2762
あり 52.5 12.7   9.6   5.9 8.0 764
なし 66.6 12.7 6.9   4.5   1919
重複障害の有無別 痴呆の状況 帯グラフ

 日常生活の自立度別にみると、自立度の高い人ほど痴呆症状のない比率が高くなっている。反対に〔寝たきり〕状態の人では、常に介護を要する人が多くみられる。

<日常生活の自立度別 痴呆の状況>
寝たきり度 痴呆症状はない 何らかの症状があり・日常生活はほぼ自立 家庭外で日常生活に支障・注意が必要 家庭内で日常生活に支障・注意が必要 日中を中心に日常生活に支障・要介護 夜間を中心に日常生活に支障・要介護 日常生活に支障を来し常に要介護 著しい精神症状・問題行動で医療が必要 無回答 件数
合計 62.7 12.1 7.7   5.0 4.9 2762
生活自立 J-1 88.6 9.1               263
生活自立 J-2 81.4 11.8             467
準寝たきりA-1 71.3 12.6 7.6         1219
準寝たきりA-2 37.0 20.0 15.9 8.6 10.0   440
寝たきり B-1 34.1 5.5 14.3 13.2 18.7 8.8   91
寝たきり B-2 21.4 8.9   8.9 8.9 8.9 39.3   56
寝たきり C-1 9.7 6.5   9.7 9.7 38.7 19.4 31
寝たきり C-2 7.7   34.6 38.5 26
日常生活の自立度別 痴呆の状況 帯グラフ

主題(副題):盲老人の幸せのために -第6回全国盲老人ホーム利用者実態調査報告書(4)- 100頁~106頁