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-第6回全国盲老人ホーム利用者実態調査報告書(4)-

◆◆入浴に関する介護◆◆
(6).動機づけ
問30 入浴への動機づけは、どの程度行いましたか。

呼びかけはしなかった・必要なかった 一度呼びかけをした 二度以上呼びかけをした 呼びかけだけでなくいろいろ工夫した 無回答 件数
36.5 45.9 8.3 8.3   2762
問30の帯グラフ

 

入浴への動機づけについては、何らかの動機づけを行った人が6割強を占めている。動機づけの内容としては、「一度呼びかけをした」が45.9%と多くなっている。

 視力の程度別では、障害が重度になるほど動機づけを行った割合も高くなっているが、〔失明〕でも「一度呼びかけをした」程度の介助が半数近くを占めている。

<視力の程度別 入浴への動機づけ>
視力の程度 呼びかけはしなかった・必要なかった 一度呼びかけをした 二度以上呼びかけをした 呼びかけだけでなくいろいろ工夫した 無回答 件数
合計 36.5 45.9 8.3 8.3   2762
失明 33.5 48.3 8.4 8.8   1904
弱視 42.0 42.5 7.8 6.7   743
晴眼 55.1 30.4 5.8 8.7   69
視力の程度別 入浴への動機づけの帯グラフ

 日常生活の自立度別にみると、はば自立している人では過半数が特に動機づけを行われていない。寝たきりになると、何らかの動機づけをしている場合が多く、特に「呼びかけだけではなく、いろいろ工夫して動機づけをした」が多くみられる。

<日常生活の自立度別 入浴への動機づけ>
寝たきり度 呼びかけはしなかった・必要なかった 一度呼びかけをした 二度以上呼びかけをした 呼びかけだけでなくいろいろ工夫した 無回答 件数
合計 36.5 45.9 8.3 8.3   2762
生活自立 J-1 53.6 41.4     263
生活自立 J-2 50.5 42.2   467
準寝たきりA-1 38.6 49.3 7.4   1219
準寝たきりA-2 13.6 49.8 16.6 18.9   440
寝たきり B-1 7.7 47.3 13.2 30.8   91
寝たきり B-2 12.5 30.4 8.9 41.1 7.1 56
寝たきり C-1 12.9 35.5 6.5 41.9 31
寝たきり C-2 23.1 15.4 46.2 11.5 26
日常生活の自立度別 入浴への動機づけの帯グラフ

(7).浴室への移動の介助
問31 浴室への移動の介助は、どの程度行いましたか。((1)~(3)の移動の方法から主なものを1つだけ選び、その移動の方法における介助の程度をお答えください。)
(1)歩行で移動の方

介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 歩き始め・歩行時に一部手をかした 常に手をかした 件数
38.0 23.1 26.0 13.0 2563
(1)歩行で移動の方の帯グラフ

(2)車椅子またはシャワー椅子で移動の方

介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 移乗・操作に一部介助をした 全面介助をした 件数
25.1 8.0 15.5 51.4 251
(2)車椅子またはシャワー椅子で移動の方の帯グラフ

(3)ストレッチヤーで移動の方

介助者に協力できるので手はかからない 痛み・拘縮・麻痺・肥満で手がかかった 動きが激しく危険なため手がかかった 件数
46.5 45.1 8.3 144
(3)ストレッチヤーで移動の方の帯グラフ

 

浴室への移動について、3種類の移動方法にわけてたずねた。まず、歩行で移動できる人については、6割強が何らかの介助を行っており、内容としては「歩き始め、あるいは歩行時に一部手をかした」26.0%、「見守り・声掛けをした」23.1%などとなっている。
 車椅子またはシャワー椅子で移動する人では、介助をしていないのは4人に1人にとどまっており、「全面介助をした」が51.4%と過半数を占めている。
 ストレッチヤーで移動する場合には、「声掛けの内容を理解し、介助者に協力できるので、特に手がかからなかった」「痛み・拘縮・麻痺・肥満などのために、特に手がかからなかった」がそれぞれ46.5%、45.1%と同程度となっており、「動きが激しく危険性があるため、特に手がかかった」は1割に満たない。

 視力の程度別にみると、どの程度でも「歩行で移動」できる人が9割を上回っている。歩行で移動できる人への介助については、何らかの介助を行った割合は、障害が重度になるほど高くなっており、〔失明〕では7割近くに達している。ただし、「常に手をかした」人は16.2%にとどまっており、「一部」や「見守り・声掛け」が半数以上を占めている。
<視力の程度別 浴室への移動の介助>

<歩行>
視力の程度 介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 歩き始め・歩行時に一部手をかした 常に手をかした 件数
失明 31.6 22.7 29.5 16.2 1768
弱視 50.7 24.7 18.6 689
晴眼 62.1 18.2 15.2 66
歩行の帯グラフ

<車椅子またはシャワー椅子>
視力の程度 介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 歩き始め・歩行時に一部手をかした 常に手をかした 件数
失明 24.4 13.9 53.9 180
弱視 21.7 10 23.3 45.0 60
晴眼 25.0 75.0    
車椅子またはシャワー椅子の帯グラフ

<ストレッチヤー>
視力の程度 介助者に協力できるので手はかからない 痛み・拘縮・麻痺・肥満で手がかかった 動きが激しく危険なため手がかかった 件数
失明 38.8 50.0 11.2 98
弱視 61.8 35.3   34
晴眼 50.0 50.0  
ストレッチヤーの帯グラフ

 日常生活の自立度別にみると、〔生活自立〕〔準寝たきり〕では大半が「歩行で移動」できている。「歩行」についてみると、〔生活自立〕の人では〔J-1〕〔J-2〕でそれぞれ65.8%、55.5%が介助なしで移動している。反対に〔寝たきり〕になると、歩行で移動できる人は少なくなっており、歩行で移動できる人でも「常に手をかした」が多くなっている。「車椅子またはシャワー椅子」「ストレッチヤー」で移動する人は〔生活自立〕や〔準寝たきり〕の人では少なく、また、そういった移動方法でも介助をしたり、手がかかったりしている人は少数にとどまっている。〔寝たきり〕の人では、当然のことながら、「全面的に介助」したり、「特に手がかかった」という割合が高くなっている。
<日常生活の自立度別 浴室への移動の介助>

<歩行>
寝たきり度 介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 歩き始め・歩行時に一部手をかした 常に手をかした 件数
生活自立 J-1 65.8 15.0 17.7   260
生活自立 J-2 55.5 27.4 11 463
準寝たきりA-1 34.5 23.9 31.4 10.2 1197
準寝たきりA-2 13.9 24.2 34.5 27.4 409
寝たきり B-1   27.1 68.8 48
寝たきり B-2   31.3   68.8 16
寝たきり C-1   12.5   87.5
寝たきり C-2 20.0 20.0 20.0 40.0
歩行の帯グラフ

<車椅子またはシャワー椅子>
寝たきり度 介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 移乗・操作に一部介助をした 全面介助をした 件数
生活自立 J-1 78.9 15.8   19
生活自立 J-2 68.8 12.5 12.5 16
準寝たきりA-1 42.2 11 26.7 20.0 45
準寝たきりA-2 13.2 34.2 47.4 38
寝たきり B-1     13.6 84.1 44
寝たきり B-2     88.6 35
寝たきり C-1     11 88.9 18
寝たきり C-2     91.7 12
車椅子またはシャワー椅子の帯グラフ

<ストレッチャー>
寝たきり度 介助者に協力できるので手はかからない 痛み・拘縮・麻痺・肥満で手がかかった 動きが激しく危険なため手がかかった 件数
生活自立 J-1 86.7 13.3   15
生活自立 J-2 88.9 11.1   18
準寝たきりA-1 58.1 27.9 14.0 43
準寝たきりA-2 36.4 36.4 27.3 11
寝たきり B-1   100.0  
寝たきり B-2 25.0 50.0 25.0
寝たきり C-1 20.0 60.0 20.0
寝たきり C-2   83.3 16.7
ストレッチャーの帯グラフ

(8).入浴前後の脱衣の介助
問32 入浴前後の脱衣の介助は、どの程度行いましたか。

介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 一部介助をした 全面介助をした 無回答 件数
46.6 26.2 15.5 8.4 2762
問32の帯グラフ

 

入浴前後の脱衣の介助については、46.6%と半数近くが「介助しなかった・必要なかった」としており、介助した場合でも「見守り・声掛けをした」が26.2%で最も多く、「一部」「全面」はそれぞれ15.5%、8.4%にとどまっている。

 視力の程度別では、〔弱視〕〔晴眼〕の人では過半数が介助をしていない、あるいは不要としており、ほぼ同様の傾向を示しているが、〔失明〕では介助を要する割合が高くなっている。

<視力の程度別 脱衣の介助>
視力の程度 介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 一部介助をした 全面介助をした 無回答 件数
合計 46.6 26.2 15.5 8.4 2762
失明 43.0 27.8 16.6 9.0 1904
弱視 54.1 23.1 13.7 6.9 743
晴眼 53.6 26.1 8.7 7.2 69
視力の程度別 脱衣の介助の帯グラフ

 日常生活の自立度別では、生活自立では「介助しなかった・必要なかった」が7割前後と多く、何らかの介助をした場合でも「見守り・声掛けをした」が多くなっている。また〔準寝たきりA-1〕では半数程度が何らかの介助を行っており、〔A-2〕では7割を上回っている。〔寝たきり〕になると、大半が何らかの介助を行っており、寝たきり度が重くなるほど「全面介助をした」も高い比率となっている。

<日常生活の自立度別 脱衣の介助>
視力の程度 介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 一部介助をした 全面介助をした 無回答 件数
合計 46.6 26.2 15.5 8.4 2762
生活自立 J-1 66.2 27.0   263
生活自立 J-2 70.0 19.7 7.3   467
準寝たきりA-1 46.7 33.0 14.0 1219
準寝たきりA-2 23.4 30.0 31.6 11.1 440
寝たきり B-1 7.7 39.6 48.4   91
寝たきり B-2 5.4 19.6 66.1 7.1 56
寝たきり C-1 6.5   9.7 74.2 9.7 31
寝たきり C-2   80.8 11.5 26
日常生活の自立度別 脱衣の介助の帯グラフ

(9).洗いの介助
問33 洗いの介助は、どの程度行いましたか。((1)~(2)の入浴の仕方から主なものを1つだけ選び、その入浴の仕方における介助の程度をお答えください。)
(1)一般浴の方

介助しなかった・必要なかった 洗髪・手が届かないところを一部介助 常に声掛け・介助しながら自分で洗う 全面介助をした 件数
59.5 28.0 6.4 6.1 2593
問33(1)の帯グラフ

(2)中間浴・特浴・機械浴の方

介助者に協力できるので手はかからない 痛み・拘縮・麻痺などで手がかかった 動きが激しく危険なため手がかかった 件数
52.7 34.0 13.3 150
問33(2)の帯グラフ

 

入浴の際の洗いの介助についてたずねたところ、9割以上の人が一般浴である。また、-般浴、中間浴・特浴・機械浴の場合どちらも介助に手がかかるのは5割台となっている。介助の内容をみると、一般浴については、「一部介助jが28.0%と最も多く、中間浴・特浴・機械浴の場合は「痛み・拘縮・麻痺などのために、特に手がかかった」34.0%、「動きが激しく危険性があるため、特に手がかかった」13.3%となっている。

 視力の程度別にみると、程度にかかわらず「一般浴」が9割以上を占めている。一般浴についてみると、障害の程度が重い人ほど何らかの介助を要する人が多くなっている。
<視力の程度別 洗いの介助>

<一般浴>
視力の程度 介助しなかった・必要なかった 洗髪・手が届かないところを一部介助 常に声掛け・介助しながら自分で洗う 全面介助をした 件数
失明 57.9 28.0 1792
弱視 62.9 28.6 693
晴眼 66.2 26.5   68
一般浴の帯グラフ

<中間浴・特浴・機械浴>
視力の程度 介助者に協力できるので手はかからない 痛み・拘縮・麻痺などで手がかかった 動きが激しく危険なため手がかかった 件数
失明 57.7 27.8 14.4 97
弱視 39.1 47.8 13.0 46
晴眼 50.0 50.0  
中間浴・特浴・機械浴の帯グラフ

 日常生活の自立度別にみると、〔生活自立〕〔準寝たきり〕では「一般浴」が大半を占めており、なかでも〔生活自立〕では「介助しなかった・必要なかった」が7~8割台を占めている。〔寝たきり〕では「中間浴・特浴・機械浴」の占める割合が増え、「一般浴」の人でも「全面介助」の比率が高くなっている。
<日常生活の自立度別 洗いの介助>

<一般浴>
寝たきり度 介助しなかった・必要なかった 洗髪・手が届かないところを一部介助 常に声掛け・介助しながら自分で洗う 全面介助をした 件数
生活自立 J-1 87.1 10     256
生活自立 J-2 78.8 18.1     463
準寝たきりA-1 62.0 30.1   1190
準寝たきりA-2 31.9 40.9 16.8 10.5 411
寝たきり B-1 29.9 17.9 44.8 67
寝たきり B-2 13.0 69.6 23
寝たきり C-1   33.3 58.3 12
寝たきり C-2 37.5   12.5 50.0
一般浴の帯グラフ

<中間浴・特浴・機械浴>
寝たきり度 介助者に協力できるので手はかからない 痛み・拘縮・麻痺などで手がかかった 動きが激しく危険なため手がかかった 件数
生活自立 J-1 100.0     13
生活自立 J-2 100.0    
準寝たきりA-1 73.7 10 15.8 19
準寝たきりA-2 72.7 22.7 22
寝たきり B-1 47.8 47.8 23
寝たきり B-2 34.5 37.9 27.6 29
寝たきり C-1 16.7 61.1 22.2 18
寝たきり C-2 12.5 68.8 18.8 16
中間浴・特浴・機械浴の帯グラフ

(10).浴槽の出入り・湯につかる際の介助
問34 浴槽の出入り、湯につかる際の介助は、どの程度行いましたか。((1)~(2)の入浴の仕方から主なものを1つだけ選び、その入浴の仕方における介助の程度をお答えください。)
(1)一般浴の方

介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 一部介助をした 全面介助をした 件数
36.9 25.7 30.6 6.9 2597
問34(1)の帯グラフ

(2)中間浴・特浴・機械浴の方

簡単な見守り・声掛けをした 高血圧・心疾患・貧血等で細かい観察 痛み・拘縮・麻痺が強く支えていた 件数
37.7 16.2 46.1 154
問34(2)の帯グラフ

 

浴槽の出入り、湯につかる際の介助についてたずねた。9割台半ばを占める「一般浴」については、「介助しなかった・必要なかった」人は36.9%で、脱衣や洗いの介助と比べ、低い割合にとどまっている。「中間浴・特浴・機械浴」の場合、「痛み・拘縮・麻痺が強く、常に付き添って支えていた」が46.1%と多くなっている。

 視力の程度別に「一般浴」についてみると、〔失明〕での要介助の割合が高くなっており、7割近くに達している。〔弱視〕〔晴眼〕では大きな差異は見受けられない。「中間浴・特浴・機械浴」については〔失明〕〔弱視〕の人ではほぼ同様の傾向を示している。
<視力の程度別 浴槽の出入り等の介助>

<一般浴>
視力の程度 介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 一部介助をした 全面介助をした 件数
失明 31.2 26.4 34.2 1800
弱視 48.9 25.3 22.8   689
晴眼 51.5 23.5 17.6 68
一般浴の帯グラフ

<中間浴・特浴・機械浴>
視力の程度 簡単な見守り・声掛けをした 高血圧・心疾患・貧血等で細かい観察 痛み・拘縮・麻痺が強く支えていた 件数
失明 36.0 17.0 47.0 100
弱視 37.5 16.7 45.8 48
晴眼 50.0   50.0
中間浴・特浴・機械浴の帯グラフ

 日常生活の自立度別にみると、自立度が高いほど介助を要する割合は低く、反対に、寝たきりになると「全面介助」や「常に付き添って支えていた」などが高い割合となっている。
<日常生活の自立度別 浴槽の出入り等の介助>

<一般浴>
寝たきり度 介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした 一部介助をした 全面介助をした 件数
生活自立 J-1 62.5 26.6 10.8   259
生活自立 J-2 57.6 25.3 16.9   462
準寝たきりA-1 33.6 25.9 36.1 1195
準寝たきりA-2 12.7 31.9 43.8 11.7 411
寝たきり B-1   39.7 51.5 68
寝たきり B-2 13.0 13.0 69.6 23
寝たきり C-1     10 90.0 10
寝たきり C-2   14.3 28.6 57.1
一般浴の帯グラフ

<中間浴・特浴・機械浴>
寝たきり度 簡単な見守り・声掛けをした 高血圧・心疾患・貧血等で細かい観察 痛み・拘縮・麻痺が強く支えていた 件数
生活自立 J-1 100.0     13
生活自立 J-2 77.8 22.2  
準寝たきりA-1 47.4 31.6 21.1 19
準寝たきりA-2 53.8 19.2 26.9 26
寝たきり B-1 27.3 22.7 50.0 22
寝たきり B-2 26.7 16.7 56.7 30
寝たきり C-1   94.7 19
寝たきり C-2 87.5 16
中間浴・特浴・機械浴の帯グラフ

(11).湯から出た後の介助
問35 湯から出た後の介助は、どの程度行いましたか。((1)~(2)の入浴の仕方から主なものを1つだけ選び、その入浴の仕方における介助の程度をお答えください。)
(1)一般浴の方

介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした ふき取り・ドライヤーかけで一部介助 ふき取り・ドライヤーかけで全面介助 件数
38.8 36.9 17.8 6.5 2599
問35(1)の帯グラフ

(2)中間浴・特浴・機械浴の方

介助者に協力できるので手はかからない 痛み・拘縮・麻痺などで手がかかった しがみついたりするため手がかかった 件数
44.4 33.3 22.2 153
問35(2)の帯グラフ

 

湯から出た後の介助について、「一般浴」の場合、「介助しなかった・必要なかったJが38.8%「見守り・声掛けをした」36.9%でほとんど手がかからない人が7割台半ばを占めている。「中間浴・特浴・機械浴」の場合、「声掛けの内容を理解し、介助者に協力できるので、特に手がかからなかった」が44.4%となっている。

 視力の程度別でみると、「一般浴」では〔失明〕で何らかの介助を要する割合が高いものの、「見守り・声掛け」程度の人が40.5%と多い.一方、「中間浴・特浴・機械浴」では、〔弱視〕で手がかかる割合が高くなっているのが目につく。
<視力の程度別 湯から出た後の介助>

<一般浴>
視力の程度 介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした ふき取り・ドライヤーかけで一部介助 ふき取り・ドライヤーかけで全面介助 件数
失明 33.6 40.5 18.4 1802
弱視 49.4 29.3 17.8 690
晴眼 55.9 29.4 68
一般浴の帯グラフ

<中間浴・特浴・機械浴>
視力の程度 介助者に協力できるので手はかからない 痛み・拘縮・麻痺などで手がかかった しがみついたりするため手がかかった 件数
失明 48.0 29.4 22.5 102
弱視 36.2 44.7 19.1 47
晴眼 50.0   50.0
中間浴・特浴・機械浴の帯グラフ

 日常生活の自立度別では、「一般浴」「中間浴・特浴・機械浴」ともに、自立度が低くなるにつれ、介護の手を必要とする割合が高くなる傾向にある。
<日常生活の自立度別 湯から出た後の介助>

<一般浴>
寝たきり度 介助しなかった・必要なかった 見守り・声掛けをした ふき取り・ドライヤーかけで一部介助 ふき取り・ドライヤーかけで全面介助 件数
生活自立 J-1 62.3 31.2   260
生活自立 J-2 61.8 31.7   463
準寝たきりA-1 35.3 44.7 16.5 1197
準寝たきりA-2 13.2 33.3 40.3 13.2 409
寝たきり B-1   10 43.9 45.5 66
寝たきり B-2   17.4 17.4 65.2 23
寝たきり C-1   81.8 11
寝たきり C-2 14.3 14.3 14.3 57.1
一般浴の帯グラフ

<中間浴・特浴・機械浴>
寝たきり度 介助者に協力できるので手はかからない 痛み・拘縮・麻痺などで手がかかった しがみついたりするため手がかかった 件数
生活自立 J-1 100.0     13
生活自立 J-2 87.5 12.5  
準寝たきりA-1 56.3 37.5 16
準寝たきりA-2 65.4 15.4 19.2 26
寝たきり B-1 45.8 37.5 16.7 24
寝たきり B-2 23.3 46.7 30.0 30
寝たきり C-1 10 31.6 57.9 19
寝たきり C-2 11.8 64.7 23.5 17
中間浴・特浴・機械浴の帯グラフ

主題(副題):盲老人の幸せのために -第6回全国盲老人ホーム利用者実態調査報告書(4)- 115~127頁