盲老人ホームのケアサポートプラン
~ 盲老人の幸せのために ~ NO.4
4 ケアレベル3段階事例
このケアサポートプランの事例はケアサポートプラン委員会にて協議して、ケアレベル
1、ケアレベル2、ケアレベル3の事例を選びました。
ケアレベル1事例
ケアレベル2事例
ケアレベル3事例
様式1
ケアレベル1.
フェースシート
ケース NO.161 平成11年 5月21日 記入者 寮母 Ⅰ
フリガナ エム ユウ 男 氏名 M U 女 |
実施者(市区町村) | K市 | 担当課 | 高齢福祉 | |||
生年月日 | M T S 3年 4月 3日 | ||||||
本籍 東京 都道府県 | 親族関係![]() |
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利用年月日SH 10年 12月 24日(70才時) | |||||||
利用理由 独り暮らしが不安、常時援助も望めず | |||||||
前住所 K市○○○○○○○○ | |||||||
氏名 | 続柄 | 住所 (TEL) | 備考 | ||||
身元引受者 | N A | 長女 | K市○○○○○ 086-666-2222 | ||||
縁故関係者 | |||||||
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利用後生活状況 ペット使用、自立した生活。食事量は糖尿病のため制限。余暇活動積極的に参加する。 |
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現在の主な疾患 インスリン依存型糖尿病 |
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特記事項 糖尿病でカロリー制限1200Kcal 朝食前インスリン20単位 うつ病の傾向が見られる時もある。 |
年金種別等 厚生年金老齢年金 軍人恩給普通扶助 |
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障害等級 |
手帳 ある なし |
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聴覚 | 聴覚 (R 2 ) (L l ) *左右別該当番号記入 聴覚正常 1 普通の会話には不自由しない。大きめな声で聞き取れる。 中度難聴 2 耳元で大きな声であればなんとか聞き取れる。 高度難聴・全ろう 3 まったく聞こえない。 *補聴器使用 ある なし |
様式2
視覚フェースシート
ケース NO.161 平成11年 5月21日 記入者 寮母 Ⅰ
視覚障害発生時期 | (平成7年 頃) *失明時期(H9年 頃) | |
視覚障害名 | 両白内障、両網膜変性視神経萎縮、両急性閉塞隅角緑内障 | |
視覚評価 | 全盲 ロービジョン(低視覚) | |
ロービジョン(低視覚)状況 | 視力 | 明暗程度 りんかく程度 細かな部分 |
視野障害 | あり 狭窄 中心暗点 欠損 半盲 その他( ) なし |
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色覚障害 | あり 色盲 色弱 なし |
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特記事項 | 夜盲 まぶしさ その他( ) | |
視覚的補助具 | あり 屈折矯正用眼鏡 サングラス 色メガネ ルーペ 単眼鏡 その他( ) なし |
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使用文字 | 点字 墨字 両用(主に点字 主に墨字) なし | |
特記事項 |
様式3-1
ケアチェック・アセスメントシート
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ケア項目 | ケアレベル | 備考 |
1.生活向上と自立 | ||
1 オリエンテーション | (1) 2 3 | 施設になじみ生活している。 |
2 日常生活用具 | (1) 2 3 | 音声時計使用。 |
3 環境確認 | (1) 2 3 | 施設内の位置おおむね理解している。 |
4 非常時の備え | (1) 2 3 | 理解している。 |
2.情報の収集と伝達 | ||
1 生活情報の提供 | (1) 2 3 | 全体放送でほぼ理解できる。 |
2 点字関連情報 | 1 2 3 | 該当なし。 |
3 音声関連情報 | (1) 2 3 | 自立している。 |
4 代筆 | (1) 2 3 | 自立している。 |
5 代読 | (1) 2 3 | 自立している。 |
6 電話 | 1 (2) 3 | 一部援助で利用している。 |
7 拡大文字・読書器 | 1 2 3 | 該当なし。 |
8 社会資源の利用・援助 | 1 2 (3) | 特に関心がない。 |
3.コミュニケーション障害 | ||
1 聴覚障害への援助 | (1) 2 3 | やや難聴だが、会話に不自由しない。 |
2 その他の障害の援助 | 1 2 3 | 該当せず。 |
4.移動 | ||
1 移動介助手引き | (1) 2 3 | 自立している。 |
2 手がかり | (1) 2 3 | 手すり、璧を手がかりに移動する。 |
3 心的地図(メンタル・マップ) | (1) 2 3 | 障害物があった場合わかりにくい。 |
5.食事 | ||
1 見守り・声かけ | (1) 2 3 | 全体的な見守りで十分である。 |
2 献立説明 | 1 (2) 3 | メニューが違う場合は、本人に伝える。 |
3 難聴者への説明 | (1) 2 3 | やや難聴だが必要はない。 |
4 誘導 | (1) 2 3 | 自立している。 |
5 手・指の消毒 | (1) 2 3 | 消毒器、おしぼり使用。 |
6 食事の工夫と配慮 | (1) 2 3 | カロリー制限はあるが、自分で選択できる。 |
様式3-2
ケース NO.161
ケア項目 | ケアレベル | 備考 |
6.入浴 | ||
1 見守り・声かけ | (1) 2 3 | 自立している。 |
2 情報の提供 | (1) 2 3 | 全体放送で理解できる。 |
3 誘導 | 1 (2) 3 | 脱衣場から浴室手引き介助。 |
4 着脱衣 | (1) 2 3 | 自立している。 |
7.排泄 | ||
1 声かけ・誘導 | (1) 2 3 | 自立している。 |
2 衛生管理 | (1) 2 3 | 自立している。 |
8.居室 | ||
1 安否確認 | (1) 2 3 | 定時の声かけ。 |
2 衛生 | (1) 2 3 | 湯飲み等の漂白している、衛生に対し、積極的な姿勢をもつ。 |
3 清掃 | (1) 2 3 | 自分でできる。 |
4 私物整理確認 | (1) 2 3 | 自立している。 |
5 電気器具の安全使用 | (1) 2 3 | 自立している。 |
9.健康管理 | ||
1 健康相談 | (1) 2 3 | 便秘がち。 |
2 健康増進 | (1) 2 3 | 健康に留意し、生活している。 |
3 観察・バイタルサインチェック | 1 (2) 3 | 糖尿病を中心の観察が時には必要。 |
4 服薬の管理 | 1 (2) 3 | インスリン注射、胃薬は医務室管理。 |
5 通院 | 1 2 3 | 該当なし。 |
6 心の健康づくり | (1) 2 3 | 自分で生活のリズムを組み立てている。 |
7 口腔衛生 | (1) 2 3 | 自分でできる。 |
10.相談・援助 | ||
1 不安・悩みの傾聴 | (1) 2 3 | 自分自身で対応している。 |
11.身だしなみ | ||
1 衣類の助言 | (1) 2 3 | 自分で可能、清潔な身なりである。 |
2 整容・整髪・化粧 | (1) 2 3 | かなり積極的であり、清潔感もある。 |
3 爪きり | (1) 2 3 | 自分でしている。 |
4 髭剃り・顔剃り | 1 2 3 | 該当なし。 |
12.洗濯 | ||
1 機器の取扱の援助 | 1 2 (3) | 施設側で一括洗濯。 |
2 衣類と洗剤等の区分 | 1 2 (3) | 施設側で一括洗濯。 |
3 物干し・取り入れ | 1 2 (3) | 介助者が行っている。 |
4 クリーニング | 1 2 (3) | 施設側で手続き代行。 |
様式3-3
ケース NO.161
ケア項目 | ケアレベル | 備考 |
13.衣類の管理 | ||
1 衣類の整理・整頓 | (1) 2 3 | 自分でしている。 |
2 衣類の入替え | 1 (2) 3 | 家族が行っているが、部分的に援助すればできる。 |
3 探し物介助 | (1) 2 3 | 自立している。 |
4 名前の記入・繕い | 1 (2) 3 | 家族が行っている。一部介助すればできる。 |
14.日用品の取扱い | ||
1 売店 | (1) 2 3 | 自分でできる。 |
2 ショッピング | 1 2 3 | 該当なし。 |
3 代行購入 | (1) 2 3 | 自分でできる。 |
4 日用品の手入れ | (1) 2 3 | 自分でしている。 |
15.余暇活動 | ||
1 クラブ活動 | (1) 2 3 | カラオケ、器楽クラブ、文芸クラブ、おしぼりたたみへ参加。 |
2 生涯学習 | 1 2 3 | 該当なし。 |
3 趣味活動 | (1) 2 3 | 音楽等興味のあるものへ積極的に参加。 |
4 行事 | (1) 2 3 | すべて参加する。 |
16.委任事務 | ||
1 金銭の取扱・証書の保管等 | (1) 2 3 | 家族管理しているが、自立している。 |
2 役所等の対外業務 | 1 (2) 3 | 本人了解を得て代行する。 |
17.ボランティアのコーディネート | ||
1 外出介助 | 1 (2) 3 | 不定期で必要に応じて、利用している。 |
2 クラブ指導 | (1) 2 3 | 歌の指導日に参加(毎月1回)。 |
3 専門的技術奉仕 | 1 (2) 3 | 必要に応じて、利用している。 |
4 行事(交流会等) | (1) 2 3 | 定期的に利用している。 |
様式4
盲老人ホームの環境・設備アセスメント
施設環境は、利用者の自立を支援するうえで大きな要因であり、配慮すべき事項です。盲老人ホームの理解と利用者の生活上での事故防止や防災や、災害についての安全性を考えるうえでも大切な要因です。また利用者の文化的環境についても重要な意味を持ちます。こうしたことからも施設環境・設備についてもアセスメントいたします。 |
設備・人的関係 | 有無 | 備考(代替等も含める) |
点字ブロック | (有) 無 | 位置確認 |
施設内点字案内図・点字表示 | 有 (無) | 位置確認 |
誘導鈴 | (有) 無 | 位置確認 |
音声エレベーター | 有 (無) | 自立移動補助 |
転落防止手すり | (有) 無 | 事故防止 |
誘導フリッカー | (有) 無 | 防災避難上の音声と光による誘導灯 |
遊歩道・香りの花園 | (有) 無 | 自立歩行・健康増進 |
カラーリング | (有) 無 | ロービジョンケア |
点字ワープロ・点字図書室 | 有 (無) | クラブ活動や教養娯楽に活用 |
テープ録音室 | (有) 無 | クラブ活動や教養娯楽に活用 |
立体コピー機 | 有 (無) | 書道の手本や自作確認、地図等の確認 |
拡大読書器・音声読書器 | (有) 無 | 利用者の生活・文化活動への補助的機器 |
デージー図書プレクストーク | (有) 無 | CDディスクによる図書録音音声機 |
視覚障害者日常生活用具展示 | 有 (無) | 利用者への普及・一般広報 |
歩行訓練士 | 有 (無) | 厚生省委託日本ライトハウス等研修 |
点訳指導員 | 有 (無) | 日本盲人社会福祉施設協議会認定研修 |
視能訓練士 | 有 (無) | 視覚障害に対しての専門的援助相談 |
施設環境設備の充実のために独自の取組みがあれば追記する。
様式5
ケアサポートプラン選定シー卜
ケース NO.161
氏名 M U 様
ケア大項目 | 本人のニーズの有無 | 内容 | 計画の有無 | 対応するケア項目 | |
1 | 生活向上と自立 | ||||
2 | 情報の収集と伝達 | ||||
3 | コミュニケーション障害 | 施設独自な記号、継続してケアをすること意味する。 | |||
4 | 移動 | ○ | 歩行時の目配りを希望。 | ● | 独り歩きに不安がある為、目配りは続行。 |
5 | 食事 | ○ | 喫茶利用、主食の選択をしたい。 | ○ | 嗜好品を取り入れよう、栄養士と相談して行う。 |
6 | 入浴 | ○ | 脱衣場←→浴室 手引き誘導。 | ○ | 自立していけるよう、声かけ、誘導をする。 |
7 | 排泄 | ||||
8 | 居室 | ||||
9 | 健康管理 | ○ | 糖尿病(低血糖)に対する不安あり。 | ○ | 日常は観察を行い、症状が見られた時は、甘い物で対応する症状が改善されない時は看護職へ連絡し、対応する。 |
10 | 相談・援助 | ||||
11 | 身だしなみ | ||||
12 | 洗濯 | ||||
13 | 衣類の管理 | ||||
14 | 日用品の取扱い | ||||
15 | 余暇活動 | ||||
16 | 委任事務 | ||||
17 | ボランティアのコーディネート |
カンファレンス開催日時 11年 5月24日 本人署名(代理署名)施設長 M 11年 5月25日 作成者署名 寮母 Ⅰ
様式6
カンファレンスシート
ケース NO.161
氏名 M U 様
検討年月日 平成11年 5月24日 場所 面会室 出席者 介護職:TT、IW、SI、T 看護職:K 栄養士:T 相談員:R 施設長:M 次回検討日 平成11年 8月19日 |
議事 利用者のニーズ・出席者よりのコメント 移動: 歩行時の目配りを希望。(本人) 食事: 施設の喫茶を利用したいし、主食も自分で選択したい。(本人) 入浴: 脱衣場から浴室まで移動は手引き誘導をしてほしい。(本人) 健康管理:糖尿病(低血糖)に対して不安がある。(本人) 移動: 歩行時はまだ本人は自立して移動できているが、本人が理解できている範囲内の移動であり、初めての場所があれば、まだ施設環境についてオリエンテーションを行う必要がある。まだ目配りが必要である。(寮母 Ⅰ) 食事: 病気に対して理解があるため、時々のカロリーがオーバーしても大丈夫ではないか。(看護婦 K) 出来るだけ本人嗜好を取り入れていきたい。(栄養士 T) しかし、本人の希望が把握出来ていない部分がある。(寮母 Ⅰ) 施設の喫茶を利用する場合、その他間食を希望の場合は前もって何を食べるのか、言ってもらえば、食事でカロリーを調整できる(栄養士 T) 入浴: まだ、入浴の移動面で本人が不安を感じているので、不安な移動は手引き介助をしていきたい。(寮母 TT) 余暇活動:本人から直接ではないが、希望する余暇活動ができていないし、もっと充実をしたいが。(寮母 IW) 健康管理:本人の活動範囲も広がり、カロリー消費が増えて低血糖になりがちであるが、本人が飴など持っているので、なめさせてほしい。もしそれでも症状が改善されなければ、早めに連絡してほしい。(看護婦 K) 目標と達成方法、ケア内容 1.移動の自立: 歩行時の目配りを行う。施設環境について再オリエンテーションを行う。 2.食事の援助: 食事、間食について本人の嗜好を取り入れ、自分で選択、カロリー制限ができるように食生活に嗜好品を取り入れる。栄養士と相談して行う。 3.入浴の自立: 自立していけるように声をかけ、誘導をする。 4.健康相談の充実:日常的な観察を寮母で行い、症状が見られた時は、甘い物で対応する。症状が改善されない時は、看護婦へ連絡早めの対応をする。 |
様式7-1
ケアサポートプランシート
ケース NO.161
氏名 M U 様
ケア診断 (利用者の問題とニーズ) |
目標 | ケアの内容 | ||
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移動の自立 食生活の充実 入浴の自立 健康相談の充実 |
歩行時の目配りを行う。 食事、間食について本人の嗜好を取り入れ、自分で選択、カロリー制限ができるように食生活に嗜好品を取り入れる。 栄養士と相談して行う。 自立していけるよう、声かけ、誘導をする。 日常的な観察を寮母で行い、症状が見られた時は、甘い物で対応する。症状が改善されない時は、看護婦へ連絡する。 |
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年月日 | 継続的評価 | 記録者 | ||
11. 5.25 11. 5.26 |
(昼食)副食1品少ないことを伝える。本人了承。 入浴時、浴槽まで手引き誘導をする。 |
Y S |
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11. 5.27 11. 5.28 |
風呂場の戸が開き、不安を感じる。説明し、自分の居る位置がわかる。 入浴中浴槽まで手引き誘導する。 |
S S |
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11. 5.29 11. 5.30 |
15:40洗濯済を取りに来た帰り、迷い手引き誘導をする。 昼食お好み焼、夕食うどん・たい焼き1/2を食べる。 残りのたい焼きを明日のおやつにしたい申し出がある。 |
IW I |
||
11. 5.31 | 昨日のたい焼き1/2を昼食時(中華そば)を食べ、おやつに焼きいもになる。本人は満足する。 | I | ||
11. 6. 1 | 喫茶でホットケーキを食べたい希望、ヤクルトを中止し、コーヒー、ホットケーキ1/4を食べる。 | TT | ||
11. 6. 2 | 夕食のおかず、あみと大根の煮つけを1/2を残す。あみが苦手、気分が悪くなれば、知らせるとのこと。 | I | ||
11. 6. 4 | 入浴時、北洗面所へ迷い、手引き誘導する。 | IW | ||
11. 6. 6 | 7:00低血糖症状、手持ちの飴で対応するが、その後落ち着く。看護婦Mより朝食後に掃除するように指示がある。 | I | ||
11. 6. 8 | 入浴の帰り、廊下への出口を教えてほしい申し出あり、説明しながら、見守る。本人は廊下まで出れる。 | I |
様式7-2
ケース NO.161
年月日 | 継続的評価 | 記録者 |
11. 6. 9 | 昼食の献立(ご飯、漬物)により、気分が悪くなれば、連絡してくる話をする。特に異状はない。 | Ⅰ |
11. 6.11 | 15:25南寮母室より、洗濯済を持ち帰り途中、手すり位置がわからず、東棟の方向へいこうとしたので、声かけをする。 | IW |
11. 6.14 | 入浴時一部誘導、方向はわかっているが、歩行不安があり手引き誘導をする。 看護婦Mより、長湯をしないように、指示がある。 |
Ⅰ |
11. 6.17 | 浴室出口より廊下の手すりまで、渡る時わからず、声かけをする。 | IW |
11. 6.18 | 朝、低血糖の訴えだが、血糖値108で高めで、血圧が、いつもより低く、低血圧が原因と看護婦が本人へ説明する。その後訴えもない。 | Ⅰ |
― 略 ― | ||
― 略 ― | ||
11. 8.18 | 幼稚園との交歓会でドーナツを食べる。昼食を控えめにする。 | Ⅰ |
様式8
再カンファレンスシー卜
ケース NO.161
氏名 M U 様
検討年月日 平成11年 8月19日 場所 面会室 出席者 介護職:TT・IW・T・Ⅰ 看護婦:K 栄養士:T 施設長:M 相談員:R 前回検討日 平成11年 5月24日 次回検討日 平成11年11月11日 |
|||
問題点の要約 | 利用者のニーズ | 目標 | 達成方法 |
歩行時の迷いは殆ど見られないが、介護職の見守りがあるという安心感から歩ける。独歩では不安があり、南寮母室までの独歩にとどまっている。 主食の選択(ご飯・副食またはあんぱん1つ)で嗜好品を取り入れた。 入浴(移動)の部分で自立を促しているが不安感から達成できていない。 日中の動きが増えた(クラブ活動、サークル活動、洗濯を取りに行く等)ことから低血糖症状、回数が増えている。入浴日には昼食・おやつ、入浴後補食で対応している。 |
歩行時の目配り希望。 喫茶利用、主食の選択をしたい。 脱衣場←→浴室 手引き誘導希望。 糖尿病(低血糖)に対する不安あり。 |
安心して独歩ができるようにする。 自分で選択、カロリー制限ができるようにする。 安心、自立で入浴できるようにする。 健康相談の充実。 |
独歩に不安がある為、目配りを続行する。 嗜好品を取り入れるよう栄養士と相談して行う。 自立していけるよう、声かけ、誘導をする。 看護職との連絡で対応する。 |
コメント ☆ 施設内の行動範囲は拡がっているが、まだ独りで歩行することに不安が残っている。例えば入浴の移動に関して、転倒の危険性から骨折を考えている為、手引き誘導を希望している。確かに自立することも可能であり、できるが本人の頭の中には骨折時1年間も完治できなかったことを考えると、強要もできず、これについては、本人のニーズを優先する必要性は大である。 ◎ 本人の行動圏が拡がることにより、また運動面でカロリー消費が増大し、そのことにより、低血糖がおきがちである。その状態がでた時は本人からの訴えを栄養士、看護職と相談しながら、対応していくことになるが、日常的には居室で甘い物で、介護職が対応すれば問題はない。当然食事面も本人の嗜好を考えて糖尿病これに伴う低血糖も医療関係者と相談しながら、取り入れるよろにする。 |
様式1
ケアレベル2.
フェースシート
ケース NO.162 平成11年 5月21日 記入者 寮母 T
フリがナ エヌ ワイ 男 氏名 N Y 女 |
実施者(市区町村) | B市 | 担当課 | 高齢福祉 | |||
生年月日 | M T S 11年 1月 28日 | ||||||
本籍 兵庫 都道府県 | 親族関係![]() |
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利用年月日SH 11年 3月11日(77才時) | |||||||
利用理由 視力低下により独り暮らしが困難 | |||||||
前住所 B市〇〇〇〇〇〇〇〇 | |||||||
氏名 | 続柄 | 住所(TEL) | 備考 | ||||
身元引受者 | N T | 長男 | A郡S町〇〇〇〇 08695-5-5555 | ||||
縁故関係者 | |||||||
利用前生活歴 姫路市の小学校卒業後、せんべい屋で働く。S25年幸夫と養子縁組み。S27年B市移り姉の飲食業を手伝う。S34年白内障手術するが、視力低下後、ヘルパー、友人の援助により在宅生 活をするが、食欲不振、脱水症で市立B病院へ入院する、快復後老健施設〇〇〇苑を利用する。 |
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利用後生活状況 トイレ、喫煙所はすぐ覚えるが、その他の環境把握が困難なため、オリエンテーションを繰り返す。助言や指示を素直に聞こうとしない。不穏行動も見られる。 |
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現在の主な疾患 慢性胃炎、慢性腸炎、老人性肺気腫 |
入所時の希望 規則正しい生活がしたい。みんなの役に立ちたい。 |
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特記事項 |
年金種別等 障害基礎年金 |
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障害等級 | 手帳 ある なし 手帳取得日 S H 48年11月 8日 交付 更新 視覚 1種 1級 原因 R)白内障、網膜変性 L)同左 視神経萎縮 聴覚 種 級 原因 R) L) その他の障害( ) 種 級 原因 |
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聴覚 | 聴覚 (R 1 )(L 1 ) *左右別該当番号記入 聴覚正常 1 普通の会話には不自由しない。大きめな声で聞き取れる。 中度難聴 2 耳元で大きな声であればなんとか聞き取れる。 高度難聴・全ろう 3 まったく聞こえない。 *補聴器使用 ある なし |
様式2
視覚フェースシート
ケース NO.162 平成11年 5月21日 記入者 寮母 T
視覚障害発生時期 | (S34年 頃) *失明時期(S48年 頃) | |
視覚障害名 | 両白内障、両網膜変性視神経萎縮、両急性閉塞隅角縁内障 | |
視覚評価 | 全盲 ロービジョン(低視覚) | |
ロービジョン(低視覚)状況 | 視力 | 明暗程度 りんかく程度 細かな部分 |
視野障害 | あり 狭窄 中心暗点 欠損 半盲 その他( ) なし |
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色覚障害 | あり 色盲 色弱 なし |
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特記事項 | 夜盲 まぶしさ その他( ) | |
視覚的補助具 | あり 屈折矯正用眼鏡 サングラス 色メガネ ルーペ 単眼鏡 その他( ) なし |
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使用文字 | 点字 墨字 両用(主に点字 主に墨字) なし | |
特記事項 |
主題: 盲老人ホームのケアサポートプラン
46頁~59頁
発行者:本間 昭雄
全国盲老人福祉施設連絡協議会