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障害者と災害時の情報保障
~新潟中越地震の経験と今後の防災活動~
シンポジウム報告書

来賓あいさつ

厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部 田村 一

今、主催者の方のご挨拶の中でお話がありましたように、最近の相次ぐ災害発生の中で、 あらためて高齢者や障害者にとって、何よりも迅速かつ正確な情報伝達が、安全な避難を確保する うえできわめて重要であると再認識されております。
厚生労働省としても、これまで関係の皆さま方とともに、災害時だけでなく、情報コミュニケーション支援、 情報保障についていろいろな取組みをしてまいりました。
現在、内閣府の防災担当との連携のもと、関係の皆さま方のご意見をいただきながら、 災害時の情報保障、要援護者の避難支援、そのガイドラインの策定について、検討を進めている ところです。

こうした中、本シンポジウムで各障害者団体の取組み、各地域における利用者が参画した 防災活動や計画マニュアルづくりの先進事例について、情報や意見交換が行われることは、 大変時宜を得たものと受け止めております。
今回のシンポジウムを通じ、災害などの緊急時はもちろんでありますが、日常生活や社会参加の場面で、 障害のある方々にとって必要な情報提供の仕組みが、拡大・充実することを強く期待しております。

また、皆さまもご存知かと思いますが、厚生労働省は、自立・共生をテーマに、障害のある方の 地域生活支援を推進する「障害者自立支援法案」を今国会に提出し、今後、審議されることになっております。 このように障害者の安定した地域生活支援を確立し、一人ひとりが必要な福祉サービスを安定的に 利用できるよう制度改革に取り組んでいくこととしております。
この制度改革の推進につきましても、皆様方のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

最後に本シンポジウム開催にご尽力された、関係者の方々、ご参加の皆さま方のますますのご活躍を 祈念致しましてごあいさつとさせていただきます。

発行
2005年3月
編集・発行人
財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
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