発表会:「生活機能」向上をめざして-ICFの保健・医療・介護・福祉・行政での活用-
開会あいさつ
仲村 英一(結核予防会、会長)
大川 本日は厚生労働科学研究・障害保健福祉総合研究成果発表会においでいただきありがとうございました。私は班員をしております大川です。
では最初に「『生活機能』低下者の保健福祉施策における国際生活機能分類(ICF)の活用に関する研究」研究班の主任研究者よりご挨拶申し上げます。
開会のあいさつ
仲村 英一
ご紹介いただきました主任研究者の仲村です。
今日はこの研究班の成果発表会に多数お集まりいただき、厚く御礼申し上げます
これから発表される演者の皆様のお話の中にもたくさん出てくるものと思っておりますが、今回の介護保険改定に際し貫かれていた思想、考え方は何かというと、ICFの概念です。いちいちICFと言わなくても、例えば「生活機能」とか「身体機能」、あるいは「活動」、「参加」、「環境因子」等々、ICFに関する基本的な言葉、用語は行政分野でも実際の介護の分野でも使われるようになったことは、偉大なる進歩だと思います。
例えば、介護保険の主治医の意見書において、従来は「障害」という言葉であったものが、「生活機能低下」に変わってきたのも画期的ではないかと考えております。
老人保険、あるいは健康づくりのほうの保健事業でも、生活習慣病対策だけでなく、生活機能低下防止などの形で、二本立てで生活機能が謳われていることでもあり、本日はそのような成果がどのように世の中に浸透していったかを含めてお考えいただければたいへんありがたいと思います。
「完全参加と平等」で1980年に国際障害者年が始まり、そのときにICIDH国際障害分類ができました。それから20年以上経ちまして、今のようなICFの形に大進歩を遂げたことは、関係の皆様がたを含めまして、ご同慶の至りです。
今日は時間もたくさんはありませんが、研究の成果をお聞きとりいただき、今後の皆様がたのお仕事の分野で生かしていただければと思っております。
簡単ではありますが、冒頭のご挨拶にかえさせていただきます。 どうもありがとうございました。