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山形コロニー就労サポートセンター

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更新日 2008-04-11 | 作成日 2008-01-31

障害者支援施設名称:山形コロニー就労サポートセンター

キャッチフレーズ:就労移行支援にチャレンジ

施設概要

所在地:山形県山形市桜田南1-19
旧体系での名称(変更した場合):山形福祉工場
運営法人の名称:社会福祉法人山形県コロニー協会
運営法人の種別:社会福祉法人
運営法人の他事業運営状況:当該事業所以外にも障害者福祉事業を運営
施設連絡先(TEL):023-641-7335
施設連絡先(FAX):023-641-7368
施設連絡先(Eメール):shuro-info @ yamagata-colony.or.jp
事業を開始した時期(旧体系下):昭和53年10月
旧体系での施設種別:身体障害者福祉工場
旧体系で実施していた事業:身体障害者福祉ホーム
新体系へ移行した時期:平成18年10月
新体系での実施事業:就労移行支援,就労継続支援(A型)
キーワード:自立に向けた訓練の充実に取り組む(訓練重視),個々に応じたきめ細かいサービスを提供(個別支援重視),一般企業等への就労をサポート(就労移行重視),障害者支援の地域ネットワークをつくる(ネットワーク重視)

施設の事業圏域

サービス提供範囲:山形市および周辺市町村
利用者の通所範囲:山形市および周辺市町村

新体系事業の定員・利用者数

事業名 定員
(20年2月)
新体系移行直後の利用者数
(18年10月)
現在の利用者数
(20年2月)
就労移行支援 20名 0名 5名
就労継続支援(A型) 40名 35名 39名

職員数

常勤職員数:30名(20年2月)
非常勤職員数:5名(20年2月)

事業所全景
事業所全景

新体系事業

新事業として実施する際に留意したこと:

もともと福祉工場として、印刷業務を中心にやってきたが、定員50名のところ、ずっと35~6名程度の利用者で、頭打ちの状況だった。何か新しい展開方向はないかと問題に思っていた。福祉施設の役割は何か、問題意識を持っていた。 新体系になり、これだということで、就労移行支援にチャレンジすることにした。これまで一般就職の希望者はなく、ノウハウがなかったため、職リハの講習会に参加するなど、事業実施のための準備を行った。しかし、やはり難しい事業で、試行錯誤の連続である。

サービスで力を入れていること:

もともと印刷技術はあったので、就労継続支援A型については、これをさらに充実させる方向で基盤強化を図っている。 就労移行支援の実施により、知的、精神の方の利用が増えた(就労移行支援5名のうち、知的4名、精神1名)。これらの方は印刷業務とはなかなかマッチングしないので、職業訓練のメニューを増やすことに留意している。

取り組みの工夫:

就労移行支援ははじめての取り組みだったので、ノウハウを得るのにネットワークを活用した。ハローワークとはもともとつながりを持っており、また、県の就業・生活支援センターの見学なども行った。 特に、県の障害者職業センターの所長にはいろいろと相談に乗ってもらったりしてお世話になった。就労移行支援をやっているのは現在のところ山形市周辺では当施設のみ、県下でも4~5箇所しかなく、ケア会議などを通じて研究を進めている。 就労移行支援ではいろいろな状況の方が来られ、それぞれ個別対応をする必要があるので、1つの施設では対応しきれない。ネットワークが重要と思う。特に精神(発達障害)の方を受け入れているが、これまで経験がなかったので、ネットワークでかなり支援を受けられたと思う。

就労移行支援、就労継続支援についてのスタンス・考え方:

就労移行支援については、従来の身障、印刷業務という枠のみでなく、いろいろな状況の方が受けられるように訓練メニューなどを充実していきたいと考えている。まだまだ道半ばでこれからの課題である。 就労継続支援A型については、これまでの事業の延長であるため、事業実施自体にそれほど問題はないが、印刷業界全体を取り巻く状況が厳しいため、事業としての競争力をつけることが重要になっている。新しい印刷機器を導入し、顧客の要望(納期短縮等)にできるだけ応えられるように努力をしている。収益性の向上が課題である。 実践が重要だと思う。就労に限らず、さまざまな生活体験にも乏しい方も少なくなく、経験を積んでもらうことが大切である。施設に慣れても仕方がない。その意味で、実習先の確保が第一に重要と考えている。

投資内容と成果

投資の具体的内容:

就労移行支援と就労継続支援A型を同じ建物で行うというのは難しい面があったので、就労移行支援のための建物を新築した。 ジョブコーチの1号を取得した。 訓練用のパソコン等を整備したが、これはおおむね補助金で対応することができた。

利用者の変化:

就労移行支援を実施したことで、利用者は増えている。これまでのサービスでは合わなかったが、新体系サービスになって使ってみようとなった人もいると思う。

サービスの質の向上におけるポイント:

マンパワー的には、特に発達障害の方への対応がたいへんである。研修等へ参加し、職員の能力向上に努めている。就労移行支援を利用していても、生活支援から必要な人も多い。

運営面の状況、運営の安定におけるポイント:

印刷業界全体で、事業の落ち込みが大きく、事業運営は厳しい状況である。 就労移行支援は20名定員としているが、現在は5名のみで、運営は厳しい。(4月で12名)

関係機関や地域等との連携

行政、医療機関など専門機関との連携状況:

ハローワーク、就業・生活支援センター、障害者職業センター、相談支援事業者等と連携できている。 ケア会議のときに主治医に参加してもらったり、利用者の了解を得て主治医にもいろいろな話を聞くなど、連携をしている。

企業や学校等との連携の状況:

周りに養護学校などが多く、これまでも実習の受け入れなど連携をしていた。

地域の交流・連携の状況:

開設から約30年たつが、これまであまり地域との交流はなかった。福祉ホームになったことを契機に自治会を組織し、町内会に加入し、会員として各種行事に参加している。町内会会合等に施設を提供している。 施設として年1回地域交流会を開催、同時に防災訓練を開催し、地域の方からも参加してもらっている。

課題等

就労継続支援A型の場合、個別支援と就労の2種類の契約を結ぶことになり、従来の労働者としての意識から、サービス利用者としての意識に変わってきたかも知れない。特に、これまでの体系では管理職として働いてこられた障害者が、新たに個別支援計画を策定される側になり、管理しながら支援を受けるという立場になり、矛盾を感じる。説明して納得していただくのもたいへんだった。