障害者自立支援法が施行され、障害福祉サービスごとに「サービス管理責任者」が各利用者の個別支援計画の作成やサービス提供プロセスの管理、他のサービス提供職員への技術指導と助言等を行う職員として配置されることとなりました。
しかし、支援現場では、個別支援計画作成、モニタリング、関係機関との連絡調整等のサービス管理責任者の業務内容が不明確で苦慮しているとの声が聞かれます。
そこで、本事業では、サービス管理責任者指導者養成研修修了者を対象に、業務実態を調査・分析し、指導者養成研修の効果を把握し、地域での関係機関との連携状況を浮き彫りにするとともに、支援現場での課題等を明らかにすることにより、サービス管理責任者の業務及びサービス管理責任者養成研修のあり方等について、今後、検討する際の基礎的資料を作成することを目的に、アンケート及びヒアリング調査を実施いたしました。
優れた人材養成の推進を目的に本事業を実施し、指導者研修の講師からなる調査検討委員会を開催し、調査内容の検討や調査結果からみえた課題等について検討を行いました。
本報告書が、サービス管理責任者の業務内容の明確化およびサービス管理責任者の円滑な業務実施に寄与するための一助になれば幸いです。
最後になりましたが、本事業の実施のためにご尽力いただきました委員各位、また調査にご協力いただきました関係各位に深く感謝申し上げます。
平成20年3月
財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
常務理事 吉田 秀博
(全国身体障害者総合福祉センター
館長 吉田 秀博)