あとがき

今回の「移動支援事業の効果的・効率的な実施方法の推進に資する調査研究事業」の事業実施に当たって、ボランティアのみなさん、小学校、中学校および特別支援学校の保護者のみなさん並びに教職員のみなさん、そして自立支援協議会のメンバーのみなさんに多大なるご協力を賜わりましたことに対して、心より御礼申し上げます。

当初はインフォーマルサービスの開拓を行うために、ボランティアの協力により障害児に対して様々な形で移動支援を実施する予定でありましたが、事業の検討及び実施を行う過程で、障害児の自立登下校を促進させるため、週2日程度の登下校の見守り的な支援という形に支援内容が変わっていきました。

しかしながら、結果的に支援前は母親の送迎なしには登下校できなかった障害児が、支援を受けた後は完全に自立登下校ができるまで成長するなど、一定の成果をあげることが出来ました。

一方では、参加及び育成できたボランティアの数が少数にとどまり、支援ができた障害児も少ないなど、全体としては大きな成果を上げたとはいいがたく、まだインフォーマルサービスの提供についての小さな一歩を踏み出した状況ではないか、と認識しております。

平成18年10月に障害者の方々の自立を支援し、地域で安心して生活できるようにするために必要な改革を盛り込んだ障害者自立支援法が本格実施しましたが、そうした中にあって公的な支援が多種多様化する障害児・者のニーズに対してすべて対応できるとはいえない状況です。よって、フォーマルサービスにインフォーマルサービスを組み合わせた支援等について今後も自立支援協議会で検討を重ねていくことが重要と考えています。

引き続き関係者の皆様のご指導、ご協力をお願いいたします。

2009年3月

大牟田市自立支援協議会

インフォーマルサービス開拓プロジェクト会議

リーダー宮崎拓

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