移行を促進するためのプログラムは開発できたが、資金の面だけはどうしても課題として残ったままである。社会資源を増やしていくには資金の問題は避けて通れないだけに何らかの解決策が必要である。また、資金難は法人の経営にも大きなリスクとなり、利用者へのサービスや職員の待遇にも大きな悪影響を与えかねない。
移行が順調に進まない事業所を見ていると、関わる人たちの思いがなかなか統一できない問題を抱えているケースが多くみられる。合意形成には絶対的な基本軸を持つか、時間をかけてなおかつ信頼できる手順に従って話し合いを行うしかない。
まず、一番大事なことは理念やミッションが成文化されており、浸透していることであるが、以下のグラフのようにしっかり浸透している事業所は2割に満たない。
また、移行できない理由として「どうやって進めて良いかわからない」という項目が上位にきていたことからも、理念やミッションを軸にした、職員、利用者、地域が納得、合意する事業計画を作成する必要がある。
高いモチベーションの職員は約3割に留まっており、なおかつ、94%の職員が将来に大きな不安を抱えている。不安の内容は収入が一番で、仕事や結婚など差し迫った内容となっている。また、身体的負担も重く(81%)、早急な改善が求められる。
【モチベーション】
【自分の将来の不安について】
【不安の内容】
【職員にかかっている仕事の負荷】
【健康状態(精神的・肉体的疲労】