フォークリフトは工場や物流倉庫、港や貨物ターミナルなど、いろいろな場所で使われています。人の力では持ち上げることのできない物でも、簡単に持ち上げたり運んだりすることのできる、とても便利なものですが、使い方を間違えると大きな事故につながってしまいますので、だれでも乗ることはできません。フォークリフトの仕組みや安全について勉強し、きちんと運転できるまで練習をして、テストに合格した人だけに運転の資格を与えられるということが、法律などで決められています。
フォークリフトには、小さなものからとても大きなものまで、たくさんの種類や形がありますが、下のように定義されて(決められて)います。
フォークリフトとは、荷物を積む(積載する)フォーク、ラムなどの装置と、これを上げ下げ(昇降)させるマストを備えた(エンジンなどの)動力付き荷役運搬車両のことをいう。
カウンタバランスフォークリフトは、フォークとこれを上げ下げさせるマストが車体の前にあり、後ろに重り(カウンタウエイト)を付けた形のものです。この形のものが 一番 多く使われています。
リーチフォークリフトは、止まったままでもフォークを前後に動かすことができます。荷物を積んでいないときも積んでいる時も、フォークを引き込んで走るので、狭い場所での作業に向いています。
これらのほかにも、いろいろな種類のフォークリフトがあります。
エンジン式フォークリフトは、使う燃料の種類によってさらに分けられます。
1.ディーゼル車
バスやトラックなどでよく使われているディーゼルエンジンで動き、故障少なく大きな 力を 出すことができます。
2.ガソリン車
乗用車でよく使われているガソリンエンジンで動き、ディーゼルエンジンよりも音や振動が小さいです。
このほかに、ガスを燃料にしたエンジンで動くフォークリフトもあります。
3.LPG車(液化石油ガス)
4.CNG車(圧縮天然ガス)
バッテリ式フォークリフトは、バッテリにためた電気でモータを動かすため、排気ガスがなく音が静かなので室内での作業にも向いており、いろいろな場所で使われています。走る(走行)・リフトを上げる(荷役)・ハンドルを回す(操向)の操作をそれぞれ別々のモータで行うのが普通です。エンジン式の場合は、これらを全部1つのエンジンで行っています。
おもな部分の名前
運転席 各部の名前
おもな部分の名前
運転席各部の名前