4.安全 運転の心得

フォークリフトは、使用されている場所も多種多様にわたり、 荷役 運搬作業の効率化に大変役だっています。 しかしフォークリフトは、運転を誤ると思わぬ事故や災害を 招く恐れがある乗り物です。 運転者は安全で事故を起こさないようにするため、注意事項を よく理解し、安全を意識した運転 操作が必要です。

4-1.一般的注意事項

・運転資格

フォークリフトの運転は、資格(フォークリフト運転技能講習の修了を持っている人だけに限られます。 また運転 業務に従事する時は、資格証を 携帯しなければいけません。

フォークリフト運転技能講習修了証のイラスト

・安全な服装

レバー類に引っかからない服装で、ヘルメットや安全靴などの保護具を着用して運転する。

安全な服装のイラスト

・フォークリフトの知識習得

正しい運転操作・フォークリフトの構造や機能、 正しい点検や整備の仕方について理解する。

本を見ながらフォークリフトの知識の習得をしている様子のイラスト

・作業開始前点検定期自主検査

災害を未然に防止するため、運転者は作業を開始する前に自分が運転する フォークリフトの状態について点検を行い、異常がある場合はすぐに責任者に報告して、修理してから作業をはじめる。 また、法律で事業者に定期的な自主検査の実施を義務付けている。

作業開始前の点検のイラスト

4-2.安全運転上の注意事項

・走行して曲がろうとするとき
フォークリフトは自動車とちがって 後ろのタイヤでかじを取るため 車両後部を大きく外側 に振(ふ)るので 後部を物や周囲の人に当てないように注意する必要がある。

自動車の曲がり方とフォークリフトの曲がり方を比較したイラスト

・運転席以外の箇所に人を乗せてはいけません。

運転席以外の箇所に人を乗せてしまっているイラスト

・積荷が不安定だからといって人が乗って押さえたまま走行するようなことをしてはいけません。

積荷を人が載って抑えて走行してしまっているイラスト

・路肩いっぱいの走行は転落の恐れがあり危険なので安全な間隔を保つこと。

路肩イッパイの危険な走行のイラスト

・上げたフォークや積荷の下に人を立ち入らせないこと。

上げたフォークの下に人がいて頭をぶつけているイラスト

・マストとヘッドガードの間で作業をしないこと。マストとヘッドガードに挟まれる危険がある。

マストとヘッドガードの間に体を挟まれているイラスト

・人が直接フォークやパレットに乗って作業しないこと。転落の危険がある。

人がパレットの上に乗って落ちそうになっているイラスト

・バックレストの高さを超えて荷物を積んではいけません。超える場合はロープなどで固定すること。

バックレストの高さを超えて落ちそうになっている荷物のイラスト バックレストの高さを超えた荷物をロープで固定しているイラスト

・フォークの先端が積荷をこえて突き出ているときは、人や物を引っ掛けないように注意すること。

フォークの先端から荷物がはみ出していて落ちたイラスト

・積荷は低い位置にして、片寄りがないように注意する。片寄るとフォークリフトの転倒の原因となり危険である。また積荷が長いもの、幅が広いものは、旋回の時や荷物の上げ下げをする時、荷物が動いたり落ちたりしないようにゆっくり操作すること。

長い積荷が落ちそうになっているイラスト
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