6.荷役装置の取扱い

6-1.カウンタバランスフォークリフト

(1)運転装置

◆ クラッチ車の例

クラッチ車の運転装置のイラスト

◆トルコン車の例

トルコン車の例

◆ バッテリー車の例

バッテリー車の例

(2)積み取り基本手順

①フォークリフトを運ぼうとする品物が積んであるパレットの正面になるようにし、フォークの先端がパレットの20~30cm手前で一旦停止する。
なお、バックレストより高い荷物は、予めバンド締めをして荷崩れを防ぐこと。

パレットの前で一旦停止しているイラストとバンドを締めているイラスト

②駐 車ブレーキをかけ前後進レバーを中立にする。

③マストを垂直にし、フォークをパレットの差込口に合わせる

マストを垂直にし、フォークをパレットの差込口に合わせる様子を横から見たイラストと上から見たイラスト

④前後進レバーを前進に入れ駐車ブレーキを外す。

⑤フォークリフトをゆっくり前進させフォークをパレットの根元まで差し込む。急激な突っ込みはしないこと。

フォークリフトを前進させているイラストとフォークのパレットを差し込もうとしてぶつかってしまっているイラスト

⑥駐車ブレーキをかけ前後進レバーを中立にする。

⑦パレットを約10cmリフト(持ち上げ)させる。積む時、リフトチェーンがマストなどに引っかかって、たるんだ状態になっていると危険である。たるんでいる時は、フォークをゆっくり上げ下げして、たるみを取ること。

パレットを約10cmリフト上げしているイラストとリフトチェーンがたるんでしまっているイラスト

⑧前後進レバーを後進に入れ、駐車ブレーキを外し、左右および後方の安全を確認の後、移動する。この時、ブレーキペダルは踏んだままにしておく。

後ろの安全確認し後進しているイラスト

⑨トラックの荷台、パレット台などから積み取る場合は、パレットの先端が20~30cmはなれる位置まで後進し、一旦停止する。

⑩駐車ブレーキをかけ前後進レバーを中立にする。

⑪ゆっくりとフォークを下げ、パレットが地上から5~10cmの所で停止しした後、マストを最大に後ろに傾ける。この時フォークの根元側が地上から15~20cmの高さになっているか確認する。

ゆっくりとフォークを下げ、マストを最大に後ろに傾け、フォークの根元側が15cm~20cmになっているイラスト

⑫前後進レバーを後進に入れ、駐車ブレーキを外し、左右および後方の安全を確認し移動する。

⑬後進または前進をして取り降ろし位置まで移送する。積荷で前方の視界が悪い時や坂を下る時は、後進で走行する。誘導者をつけて誘導する。

取り降ろし位置まで移送しているイラストと誘導者に誘導してもらっているイラスト

(3)取り降ろし基本手順

①フォークリフトは荷物を置こうとする場所に正面になるようにし、パレットの先端が20~30cm手前で一旦停止する。

パレットの先端が20~30cm手前で一旦停止しているイラスト

②駐車ブレーキをかけ前後進レバーを中立にする。

③マストを垂直にする。

マストを垂直にしているイラスト

④パレット下面を取り降ろし位置より約10cm高くする。

パレットを約10cm高くしているイラスト

⑤前後進レバーを前進に入れ駐車ブレーキを外し安全確認する。

⑥ゆっくりとフォークリフトを前進させ、荷物を取り降ろし地点の真上にくるまで前進する。

荷物を取り降ろし地点の真上にくるまで前進しているイラスト

⑦駐車ブレーキをかけ前後進レバーを中立にする。

⑧積荷をゆっくり降ろす。フォークを少し下げて、パレットから抜きやすくする。

⑨前後進レバーを後進に入れ、駐車ブレーキを外し、発進前に左右および後方の安全を確認する。

荷物をゆっくり降ろしているイラストと左右後方の安全確認をしているイラスト

⑩フォークをパレットまたは積荷に引っかからないように注意しながら、パレットとフォークの先端が20~30cmはなれるまで後進する。

荷物が引っかかってしまっているイラストとフォークの先端が20~30cmはなれるまで後進しているイラスト

⑪駐 車ブレーキをかけ前後進レバーを中立にする。

⑫フォークを地上から5~10cmの位置にして、マストを最大に後ろに傾ける。

⑬前後進レバーを後進に入れ、駐車ブレーキを外し、発進前に左右および後方の安全確認をする。

⑭後進または前進して目的の場所に移動する。

マストをいちばん後ろまで傾けているイラストと左右および後方の安全確認しているイラスト

注意!

・マストを高く上げた状態や、前傾した状態での走行は、前後・左右の安定度を悪くし転倒する恐れがある。

・マストを高く上げた状態でチルト操作をすると積荷の落下、フォークリフトの転倒などの恐れがあるので行わないこと。

・積荷を上げた状態で、運転席から離れないこと。

注意

6-2.リーチフォークリフト

(1)運転装置

リーチフォークリフトの運転装置のイラスト

(2)積み取り基本手順

①フォークリフトを運ぼうとする品物が積んであるパレットの正面になるようにし、フォークの先端がパレットの20~30cm手前で一旦停止する。

フォークの先端がパレットの20~30cm手前で一旦停止しているイラスト
一旦停止

②ブレーキペダルから足をはなし、走行レバーを中立にする。

③フォークを水平にしてパレットを差込口に合わせる。

パレットを差込口に合わせているイラスト

④走行レバーを前進に入れブレーキペダルをゆっくり踏み、少し前進させてフォークをパレットの差込口に入れる。

⑤ブレーキペダルから足をはなし、走行レバーを中立にする。

⑥リーチ操作によりフォークをパレットの根元まで差し込む。急激な突っ込みはしないこと。

フォークをパレットの根元まで差し込んでいるイラスト

⑦ブレーキペダルから足をはなし、走行レバーを中立にする。

⑧パレットをパレット台より約10cmリフト(持ち上げ)させる。

パレットをパレット台より約10cmリフトさせているイラスト

⑨リーチ操作によりマストを手前いっぱいまで引き込む。

⑩前後および左右の安全確認後、走行レバーを後進に入れ、ゆっくりブレーキペダルを踏む。

⑪パレット台とパレットの先端が20~30cmはなれる位置まで後進し、一旦停止する。

後進しているイラスト

⑫ブレーキペダルから足をはなし、走行レバーを中立にする。

⑬ゆっくりとフォークを下げ、パレット下面がストラドルアームの上面より5~10cmの高さとしフォークを最大に後ろに傾ける。

フォークを最大に後ろに傾けたイラスト

⑭走行レバーを後進に入れ、左右および後方の安全確認後、ブレーキペダルを踏む。

⑮後進または前進をして取り降ろし位置まで運ぶ。積荷で前方の視界が悪い時や坂を下る時は、後進で走行する。

(3)取り降ろし基本手順

①フォークリフトは荷物を置こうとする場所に正面になるようにし、パレットの先端が20~30cm手前で一旦停止する。

パレットの先端が20~30cm手前で一旦停止しているイラスト

②走行レバーを中立にし、ブレーキペダルから足をはなす。

③フォークを水平にする。

④パレット下面が取り降ろし位置より約10cm高くなるよう持ち上げる。

⑤荷物を降ろす位置を確認して、走行レバーを前進に入れ、ブレーキペダルをゆっくり踏み前進して所定の位置でリフトを停止させる。

パレットを持ち上げているイラストと荷物を降ろす位置を確認して前進しているイラスト

⑥走行レバーを中立にし、ブレーキペダルから足をはなす。

⑦荷物を取り降ろし位置までリーチ操作により繰り出す

繰り出しのイラスト
繰り出し

⑧荷物を所定の位置に降ろし、降ろした荷物の安定を確認する。

荷の安全確認のイラスト
荷の安全確認

⑨フォークをパレットまたは積荷に引っかからないように注意しながら、リーチ操作によりマストを手前いっぱいまで引き込む。

マストの引き込みのイラスト
マストの引き込み

⑩走行レバーを後進に入れ、左右および後方の安全確認の後、ブレーキペダルをゆっくり踏む。

⑪パレット台とフォークの先端が20~30cmはなれる位置ま後進し、一旦停止する。

安全確認のイラスト
安全確認

⑫走行レバーを中立にし、ブレーキペダルから足をはなす。

⑬フォークを地上から5~10cmの位置にして、フォークを最大に後ろに傾ける。

⑭走行レバーを後進に入れ、左右および後方の安全確認をしてブレーキペダルをゆっくり踏み込んで目的の場所に移動する。

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