1.物流倉庫で働く

ソニー光株式会社野村仁さん
技能講習修了証取得時期:2008年5月

会社の概要

 就労への意欲のある知的障害者を対象に、雇用機会の提供と社会参加を目的に設立されたソニーの特例 子会社。ソニー光では「ソニーの一員として信頼)される事業活動をおこない、自らの意思で自立の努力をしようという人に手 を差し伸べお手伝いする」という主旨のもと、社員が明るく元気に仕事に取り組める環境づくりをおこなうと同時に、自らが社員の一員であることを自覚できるよう、さまざまな実習を通して、社会生活全般の能力向上にも寄与できる会社作りを目指しています。
社員数48名中障がい者35名
主な事業内容は清掃業務・メール業務・物流業務・名刺印刷業務など

野村君の仕事の内容は

 入荷した品物のチェックと品名コード、シリアルナンバー、ロットナンバー、数量をチェックして、外見のダメージがないか確認して事務所の人に報告して倉庫の決まったとこ かろに運ぶ 。運ぶ作業は今すべてフォークリフトを使っています。そのほかラップまきの仕事などの手伝い、段おとしの仕事などもやります。

フォークリフト免許を取ろうと思ったきっかけは

 以前は手で運べるものは手で運び、それ以外はたのんでフォークで運んでもらっていました。自分は腰が悪いこともあってフォークリフトの免許の取り方を職場の人に聞)いて相談しました。講習を受けに行く前に、職場では空 のパレットを上げ下ろしして練習させてもらいました。

免許取得で苦労したことは

 後進だとハンドル操作が逆になるところが難しかったです。
 実技は会社で練習したのと違ってクラッチ式のフォークで。クラッチペダルの操作はすぐできたけど、シフトレバーの操作はギヤが入りにくくて苦労しました。あと教えてくれる教官によってどうしても教え方が微妙に違うのでとまどうことがありました

野村仁さんと会社担当者の写真

フォークリフ トの免許をとって仕事が変わりましたか。 仕事のスピードが速くなったこと、頼まれたりすることが増えてうれしい。

これからの希望は

 これからは、コツコツと今の仕事を頑張りたい。あと一人暮らしをして自立したくて能開センターの先生にグループホームをあたってもらっています。
 バスケットボールのチームにはいっており全国大会のブロック優勝をしました。全国大会の選手に選ばれる事を目標にしています。あとは普通自動車免許もいずれとりたいとおもっています。

会社担当者のお話

 野村君の場合は、まず本人の免許をとりたい気持があってそれを会社が支援したということだとおもいます。フォークリフトを取る前のやり方では仕事の幅が限られてしまうのでそれをもっとひろげたいという希望があったようです。チャレンジ精神のある人にはチャンスをあげようというのがソニースピリットというものです。ソニーでは障がいのある多くの社員が、様々な分野で活躍しており、障がいに対する配慮以外で活躍できるフィールドが限られることはありません。

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