障害者自立支援調査研究データベース 事業実施報告内容 平成20年度 通番号101


項目 内容
通番号 101
番号 5
年度 平成20年度
指定テーマ 【指定12】 情報コミュニケーション支援のあり方に関する調査研究事業
事業名 デジタルペンを用いた視覚障害者向け文字情報提供の実証
事業目的 視覚障害者の文字情報提供の在り方を探るとともに、移動支援事業やコミュニケーション支援事業においてのサービスに付加できる可能性を見つける。
さらに中途視覚障害者が自分自身で文字情報提供の取得が可能であることを探る。
またデジタルペンが視覚障害者の必要な用具であることも併せて検証する。
事業概要 ヘルパー等(以下支援者)による自宅、あるいは外出時において、視覚障害の当事者(以下利用者)へデジタルペンを用いて文字情報筆記し提供することが移動支援事業やコミュニケーション支援事業の一端を担えることを実証する。
さらに中途視覚障害者が墨字の記憶をもとに、記録し、他者へ提出することが可能であることを実証することで、要約筆記という分野での新しい就労(要約筆記者)の可能性を探る。
また、デジタルペンが利用者にとって必要な機器であることも、併せて検証する。
支援者と利用者の実証に関する研修会の開催、デジタルペンの選定後デジタルペン使用研修の開催により実証の開始となった。
支援者と利用者は自由に連絡を取り合い、必要な時に必要な時間を計画し実証する。
デジタルペンに記録されたデータは即時に取り込み、必要な情報に変換し送付する。その受け取った情報に対しての考察をし、どのような場面などTPOに合わせたデジタルペンの使用となった。
初動実証と本実証で使用する場面や内容が異なってくることも実証した。
事業実施結果及び効果 日頃届けられる行政からの情報や、日常的な郵便物、チラシ広告などの文字情報、買い物をしてきた商品の賞味期限や、消費期限、レシートの明細、料理のレシピ、電話での記録など個別に必要な情報を、その方の理解し希望する情報の形(点字・拡大文字・音声・データなど)で提供することにより、早期に確認・保存ができた。
また中途視覚障害者においては失いつつある墨字の記憶を思い出すことにもなり、日常生活において前向きい取り組む意識づけにもなり、利用できる機器としての可能性がある。
さらにコミュニケーション支援事業への取り組みや防災においては地域情報を事前に記録することができ、発災時には有効と思われる。家族などに依頼しづらい内容の情報も今後自分自身で記録できることを考えれば有効であることも見られた。
今後はデジタルペンのさらなる使いやすさを検証し、また移動支援事業やコミュニケーション支援事業の中で活用し多くの利用者の日常生活における情報提供を進めていきたい。
事業所/団体名称 社会福祉法人 岐阜アソシア
事業所/団体〒 500-8815
事業所/団体住所 岐阜市梅河町1-4
事業所/団体TEL 058-263-1310
事業所/団体FAX 058-266-6369
事業所/団体EMail associa◎ccn.aitai.ne.jp (◎を@に置き替えてください)
事業所/団体URL http://www.gifu-associa.com/
報告書 視覚障害者への情報提供の模索 デジタルペンを用いた視覚障害者向け文字情報提供の実証-報告書-
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