障害者自立支援調査研究データベース 事業実施報告内容 平成20年度 通番号114


項目 内容
通番号 114
番号 5
年度 平成20年度
指定テーマ 【指定14】 災害等緊急時の障害者支援の充実、強化に関する調査研究事業
事業名 助け合いをキーワードとした障がい者と地域との防災対策づくり
事業目的 浦河べてるの家は、地域で生活する障がい者の自立を応援する団体である。本事業では、昨年度までにすすめてきた、地震発生に伴う津波被害を想定した防災プロジェクトで明らかになった課題(①より過酷な状況下における防災活動のモデル確立、②精神障がいとともに発達障がいを併せ持つメンバーへの支援の強化、③他の要援護者施設への防災ノウハウの提供、④DAISY避難マニュアル作成者の育成、⑤町内外の地域防災活動の特性整理、および町内の地域防災活動の発展の防災ノウハウの確立と発展を目指す。
事業概要 この事業目的を果たすべく、①津波浸水被害の恐れのある地区のべてるの活動拠点および共同住居等からの避難訓練、②より過酷な状況下におけるメンバーの避難方法の開発、③発達障害傾向の強い利用者への対応方法の開発、④他の要援護者施設との防災ノウハウの情報提供と支援方法の開発、⑤町役場・関連自治会等との合同防災連携会議の開催、⑥先進的な地域防災事業(徳島県美波町)の合同視察、⑥防災意識の強化と防災ノウハウの発信を意図した町民向けの啓発事業(防災フォーラム)、⑦DAISY技術移転プログラムを行った。
事業実施結果及び効果 各事業の成果は以下のようにまとめることができる。
1.より過酷な条件下においてメンバーが自ら命を助け、24時間安全に過ごすための方策の開発とともに、メンバーの防災能力の向上という成果が得られた。
─冬期避難訓練では、降雪時・車椅子を使う来客者とともに、また日本語による理解が困難な海外在住者とともに、メンバースタッフを中心にメンバーたちの力のみで避難訓練を行い、成功させた。
─DAISY避難マニュアル作成技術移転が進められ、標準モデルがすでにある避難マニュアルだけでなく、自分たちでマニュアルの作成し、試作品を完成させた。
─予測不可能な状況に加重のストレスがかかる発達障がい傾向の強い人々にとって、災害時の避難には①状況の説明、②自分の行動と周囲の人びとの反応、③信頼できる人/解決方法を個別にまとめた「パワーカード」を準備することが有用とわかった。
2.合同防災会議の継続的実施と、合同視察の成功を経て、浦河町内の地域防災活動への意識が高まり、自主的な防災活動が始められた。
─ある協力自治会では、住宅地に程近い場所に自主避難場所と避難経路を設置する試みが始められ、他の要援護者施設等では防災事業のための組織作りや、自閉症児への避難時の対応方法の開発が着手された。
事業所/団体名称 社会福祉法人 浦河べてるの家
事業所/団体〒 057-0024
事業所/団体住所 北海道浦河郡浦河町築地3丁目5-21
事業所/団体TEL 0146-22-5612
事業所/団体FAX 0146-22-4707
事業所/団体EMail beteruie◎ruby.ocn.ne.jp (◎を@に置き替えてください)
事業所/団体URL http://www18.ocn.ne.jp/~bethel/
報告書 べてるの家の防災プロジェクト2008~助け合いをキーワードにした障がい者と地域との防災対策づくり~
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