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発表会
安心と安全
-在宅障害者とともに創るチームのかたち-

当日資料

厚生労働科学研究費補助金障害保健福祉総合研究事業
「在宅重度障害者に対する効果的な支援の在り方に関する研究」の概要

川村 佐和子(青森県立保健大学)

柴崎 祐美((財)日本訪問看護振興財団)

この研究班は、主任研究者を川村佐和子とし、分担研究者に石鍋圭子、小倉朗子、紙屋克子、 川口有美子、古和久幸、佐藤美穂子、島崎謙治、田中雅子各研究者で構成されています。

私たちは、2年前から、医療福祉の利用者組織の代表や訪問看護、介護、医師、社会福祉制度の 研究者が集まり、在宅で生活する重度で複雑な障害を持つ方々の生活の質を上げるためにどのように 支援したらよいかを研究しています。

研究は3つのグループに分かれて、それぞれ調査や試みを行っています。3つのグループの活動について 説明します。 a)統括班で、全体の取りまとめや基調となる考え方について研究しています。 b)遷延性意識障害班は療養者と介護者の実態調査を行いながら望ましい支援のあり方について研究しています。 とくに看護が行うリハビリテーションは、成果がある場合が多く、例えばたんの排出を自力で出来るようになって 吸引が不要になったり、10何年も自力で食事が取れなかった方が自力で食事が取れるようになったりという例があり、 療養者や障害者の方々からはこのような看護法を普及して欲しいという要望が出ています。 そのため、この看護法のガイドラインを作る研究もしています。 c)ALS(筋萎縮性側索硬化症)班はALS療養者と介護者の実態調査を行いながら望ましい支援のあり方について研究しています。 d)看護・介護班は障害者の方々が必要としていることに対して、看護師と介護福祉士やヘルパーなど介護職員の連携がどのように あればよりよい支援ができるかを研究しています。

この研究は3年を目途に進められており、今年度が終わりの年になります。この3月に最終報告書を提出いたしますが、 ここに中間報告会を開催できましたことをよろこび、日本障害者リハビリテーション協会と第12回日本難病看護学会の ご支援に感謝いたします。