発表会
安心と安全
-在宅障害者とともに創るチームのかたち-
当日資料
療養者の立場から
「市井に生きるALS」
橋本 操(日本ALS協会、NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会、在宅介護支援さくら会)
- ALS(筋萎縮性側索硬化症)について
筋萎縮性側索硬化(きんいしゅくせい・そくさくこうかしょう)は、ニューヨーク・ヤンキースの鉄人 ルー・ゲーリック選手が罹患したことから、米国では「ルー・ゲーリック病」として広く知られています。 (残念ながら、彼は発病後3年で亡くなりました。約60年も前のことです) 宇宙物理学のホーキング博士も著名な患者の一人です。国の定める特定疾患、いわゆる難病のひとつです。 運動神経をつかさどる細胞だけが選択的におかされ、中には眼球も動かなくなる人もいますし、認知症を伴う 人もいて、傍目には結構(かなり)むごくも不国議な病気です。私は人工呼吸器を使用して15年目です。 病歴は既に22年になりますが、現在は私鉄の駅から徒歩2分、練馬区役所から徒歩3分のアパートの4階で犬と暮らしています。 - 普通の日本人を暮らしたい
とても自由に育ったので、呼吸器をつけてどうなるかと思ったら、これが結構普通に生きていられます。 住まいが駅に近い事も、訪問看護ステーションに近い事もあって、介護も看護も、もしかしたら日本一入り易い家では ないかと思います。犬の嫌いな人には不向きてすが。詳細は会場で話しますが、以下に私の一週間を記します。
- 日曜日
- NPO法人 ALS/MNDサポートセンターさくら会 重度訪問介護研修見学
- 月曜日
- 訪問看護を4回受けて清潔な人になる
- 火曜日
- 午前中は患者 午後は障害者として自立支援プログラムを受講
- 水曜日
- フジレスピロニクス社を表敬訪問
- 木曜日
- 午後からデパート ストレスを解消
- 金曜日
- 夜、知人のパーティ
- 土曜日
- 日本ALS協会 千葉県支部年次総会に参加
* 私は結構重篤なALSであります。そのような人を支える為に、この週は訪問看護22回、介護保険36時間、 障害者自立支援法による重度訪問介護 150 時間でした。
* さくら会HP:http://www31.ocn.ne.jp/~sakurakai/