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「国連障害者の権利条約」

国連障害者の権利条約採択

【速報】世界的障害者ネットワーク、国連障害者権利条約採択を祝賀

RI(リハビリテーション・インターナショナル)

項目 内容
発表日 2007年12月13日

(2006年12月13日、国連)-RI(リハビリテーションインターナショナル)は、本日の国連総会における国連障害者権利条約の採択を歓迎し、交渉に重要な貢献をしたすべての政府、市民社会代表および国際機関に対し、祝意を表する。

障害者権利条約―21世紀最初の中核となる人権条約―は、すべての生活分野における障害者への差別を禁止する重要な法律文書に相当し、リハビリテーション、教育、健康および情報へのアクセス、公共施設およびサービスに関する具体的な条項が盛り込まれている。新条約のもう一つの重要な条項としては、条約加盟国における実施経過をモニタリングする、障害者を含む専門家からなる委員会の設立が挙げられる。

同条約は2007年3月30日の署名に向けて公表され、RIはすべての政府に同条約の署名と批准を優先事項として求める。同条約が国際法となるには、20カ国による批准が必要とされる。

RI会長のマイケル・フォックス氏はこう語った。「国連総会がこの条約を採択することで、世界中で障害者の権利とインクルージョンが大いに進展するだろう。障害者団体、障害者運動主唱者、政府および国際組織が協力しながら不断の努力を続けていくことが、条約を達成可能な政策および法律にしていくために、今、必要とされている。」

同条約は、障害者を社会の平等な一員とみなし、その完全な権利とインクルージョンを認める方向への重大なパラダイムシフトの始まりのしるしであり、多くのRI会員および同様な立場に立つ障害者および障害者代表団体の、かつてないほど多数の参加を見た、5年にわたる交渉の成果である。

国連条約に関する更に詳しい情報とRI会員の専門家の連絡先については、電話番号+1-212-420-1500、RI事務総長トーマス・ラガウォル(Tomas Lagerwall sg@riglobal.org)、または会員コーディネーター、レオノル・コエーリョ(Leonor Coello  leonor@riglobal.org)にお問い合わせください。

RIについて

1922年に設立されたRIは、障害者、政府機関、サービス提供者、研究者および障害者運動主唱者の世界的なネットワークで、障害者の権利およびインクルージョンを推進、実施している。RIには現在、世界のすべての地域の93カ国から、700名を越える会員と関係機関が参加している。

RIは自らを「Rights and Inclusion (権利とインクルージョン)」と称しているが、法律上の名称はリハビリテーションインターナショナルで、他の障害者組織と密接に協力しながら活動している。そして、障害者による障害者のための世界最大の国際組織連合である国際障害同盟(IDA)と、国連障害者権利条約制定に向けた協議に参加した70を越える障害者団体のネットワークである国際障害コーカス(IDC)に、積極的に参加している。

RIはその他にも、国連経済社会理事会(ECOSOC)、世界保健機構(WHO)、国際労働機関(ILO)、UNESCO、UNICEF、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)、米州機構(OAS)、欧州連合(EU)および欧州評議会とも、公式な連携を保っている。

RIに関する更に詳しい情報は、新しくデザインが変更されたアクセシブルなRIのウェブサイトでどうぞ。http://www.riglobal.org.