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IV. 「2003年-2012年アジア太平洋障害者の十年」実施最終評価に向けたプロセスの再検討

  1. 事務局は、「2003年-2012年アジア太平洋障害者の十年」実施最終評価ハイレベル政府間会合に向けた地域準備プロセスの予定表を提示した。それによれば、今回の専門家会議兼関係者協議会から、(1)政府間のコンセンサス形成とフォローアップ、(2)関係者の参加と権利擁護、(3)第二次「十年」の成果の評価と今後の課題という、三本立ての地域準備プロセスを開始するとのことである。
  2. 今回の専門家会議兼関係者協議会の成果は、2010年10月19日から21日までバンコクで開催される第2回社会開発委員会で検討される。同委員会は特に、「2003年-2012年アジア太平洋障害者の十年」実施最終評価ハイレベル政府間会合の政府間準備機関としての役割を果たすことになる。これを受けて事務局は、ハイレベル政府間会合の効果的な計画をサポートするためには、各国政府が同委員会に有能な代表を派遣することが重要であると強調した。
  3. 上記社会開発委員会への招待状況について、事務局は、すべてのESCAP加盟国および準加盟国政府に対し、事務総長からの招待状を送付済みであり、ESCAP決議66/11の文言と精神にのっとり、各国代表団には障害問題を担当する省庁の上級官僚とともに、障害者団体代表も参加させることを検討するよう提案したと述べた。
  4. 専門家会議兼関係者協議会は、地域準備プロセスへの三本立てのアプローチに対する支持を表明した。これには、事務局が概要を示した活動と、障害者団体などの主要関係者によるプロセスへの参加に力を入れることが含まれる。
  5. 三本目の柱である「第二次『十年』の成果の評価と今後の課題」の分析活動について、専門家会議兼関係者協議会は、各国政府および障害者団体だけでなく、その他の関係者からの情報も取り入れる必要性を強調した。さらに、「2003年-2012年アジア太平洋障害者の十年」の実施に関して事務局が行うことになっている調査をはじめとする研究機関による調査結果を、ハイレベル政府間会合の戦略的成果文書の作成に生かすとともに、必要に応じて、準備予定表のスケジュールを調整しなければならないと強く主張した。
  6. 専門家会議兼関係者協議会では、地域準備プロセスの全内容をアクセシブルな電子文書に変換するファシリテータ役を引き受けるという、DAISYコンソーシアム会長からの非常にありがたい申し出を歓迎した。これにより、さらに多くの関係者の参加が可能となるとともに、コミュニケーションや連携の改善への確固たる基盤が築かれることになる。