第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム
障害者を含む『インクルーシブ』な国際防災枠組みとその実施に向けた行動
プログラム
日時 2015年3月15日(日)10:00~17:00
場所 東北大学川内北キャンパス B200講義室
議論を導くための質問
1)障害インクルーシブな災害リスク軽減(DiDRR)において直面した問題や課題をうまく乗り越えた好事例はありますか?成功要因と方法は何でしょうか?
2)障害の視点を入れ、障害者が積極的に災害リスク軽減(DRR)の取組に参加することを盛り込んだ具体的なDRRの政策はありますか?
3)障害の観点から、DiDRRの優先事項とは何でしょうか?またこれらの優先事項をHFA2の実施・モニタリングを国際および国家レベルにおいて効果的に実施するために、主流となるDRR政策、プログラム、ガイドライン、および実践(国の政府、国連、障害者団体、市民社会団体、開発協力団体や他ステークホルダーなど)の優先事項において不可欠な要素にするうえで、誰が何をするのでしょうか?
4)どのようにマルチステークホルダーパートナーシップが、国際・国家・地方レベルで障害インクルーシブなHFA2の実施に促がせるのでしょうか?好事例はありますか?災害リスク軽減、レジリエンス、復興を全体的に強化するためには、私たちはどのように世界的なDiDRRの動向に対して効果的なマルチメディアステークホルダーのネットワークとパートナーシップを構築していければ良いのでしょうか?
○開会セッション(10:00~10:50)「障害インクルーシブ防災の現状と課題」
障害インクルーシブな災害リスク軽減(DiDRR)の枠組みとその進捗状況、政策やプログラムレベルでの災害リスク軽減における障害インクルージョンとレジリエンスと復興の問題や課題を含めたポスト2015年開発枠組に向けた現在の取り組みにおけるDiDRRの状況を議論する。
- 伊東亜紀子(国連事務局経済社会局 障害者権利条約事務局チーフ)
- ジェリー・ベラスケス(国連国際防災戦略事務局アドボカシー・アウトリーチディレクター)
- エデ・イジャズ・バスケス(世界銀行グループ 社会・都市・農村・強靭性グローバルプラクティス シニアディレクター)
- 豊田欣吾 (外務省国際協力局審議官)
- 戸羽太(岩手県陸前高田市市長)
- デスモンド・スウェイン(英国国際開発省 閣外大臣)
- 藤井克徳(日本障害フォーラム(JDF)幹事会議長)
- 石井靖乃(日本財団国際協力グループ長)
- ケリアン・イフィル(バルバドス上院議員)
- ポール・ンジョロゲ(ケニア共和国上院議員)
○セッション1(10:50~12:30)「防災、レジリエンス、復興に関わる経験と教訓:日本および各国の経験」
DiDRRを推進するため、とりわけ2011年の東日本大震災と津波、DiDRRの経験に焦点をあて、現場レベルの経験と教訓の共有を行う。尚、本分科会は国連経済社会局の社会政策開発室と共同して日本障害フォーラムの主導のもと、対話型議論を行う。
- モデレーター:榎原美樹(NHKワールド)
- 倉野直紀(全日本ろうあ連盟理事/JDF)
- 戸羽太(岩手県陸前高田市市長)
- モンティアン・ブンタン(タイ王国上院議員)
- 福田暁子(世界盲ろう者連盟事務局長)
- マーシー・ロス(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)
- アレックス・カマチョ(エクアドル共和国副大統領府障害担当)
○セッション2「障害インクルーシブ防災の現在と未来」
第1部(13:30~15:00)「障害インクルーシブ防災の政策、計画と実施」
本分科会は、国際レベル、国レベル、地方レベルでDiDRRの政策やその実施を効果的に推進するための方法について議論する。この議論では、物理的、社会的、文化的な壁を取り除くための好事例や精神衛生や精神的安定、高まる脆弱性を抱えている社会集団、DiDRR技術の使用の促進といった現在起きているDiDRRの問題を取り上げる。
- モデレーター:井筒節(世界銀行グループ上級ナレッジマネジメント・オフィサー)
- 植木俊哉(東北大学理事)
- 河村宏(第3回国連防災世界会議 障害コーカスフォーカルポイント)
- 川上憲人(東京大学大学院医学系研究科)
- ケリアン・イフィル(バルバドス上院議員)
- アダム・コーサ(欧州議会議員)
- 久保田崇(岩手県陸前高田市副市長)
- マシュー・ロディエック(国際リハビリテーション協会)
- ラトレイ・ゴードン(視覚障害者援護会:CBM)
第2部(15:00~16:30)「今後の展望 障害インクルーシブ防災実現に向けた次のステップ」
本分科会は、HFA2の実施に備えての“次のステップ”に焦点を当てる。政府、国連、障害者団体、市民社会、専門家、民間の財団、民間セクターの役割や、災害リスク軽減、レジリエンス、復興における障害インクルージョンの目標を達成するため、立ちはだかる壁をどのように超えるのか検証する。また、DiDRR実施においての具体的な結果のために、国際・地域・国・地方のネットワークを強化し、新しいパートナーシップを構築していくための方法や手段を模索し、評価していく。
- モデレーター:河村宏(第3回国連防災世界会議 障害コーカスフォーカルポイント)
- マーシー・ロス(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)
- 秋山愛子(国連アジア太平洋経済社会委員会:ESCAP)
- イバルス・ナクルツ(ラトビア政府 / 欧州連合理事会議長国)
- モンティアン・ブンタン(タイ王国元上院議員)
- ポール・ンジョロゲ(ケニア共和国上院議員)
- 堤敦朗(国連大学国際グローバルヘルス研究所)
- ウラジミール・クック(国際障害者連盟)
○閉会セッション(16:30~17:00)「総括と提言」
この分科会は、これまでの分科会のまとめの発表と、国際レベル、国レベル、地域レベルにおけるDiDRRの実施の次のステップに向けた提言を行う。
- 藤井克徳(日本障害フォーラム(JDF)幹事会議長)
- 石井靖乃(日本財団国際協力グループ長)
- 国連経済社会局
詳細はこちら(英語)
http://www.wcdrr.org/conference/events/385