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第3回国連防災世界会議
ワーキング・セッション コミュニティのローカルリスクへの取り組み
発表要旨

岩手県知事 達増拓也

冒頭、東日本大震災の支援に対して感謝の意が伝えられた。本題では、岩手県における町内会と消防団の事例と、災害リスク軽減と復興について2つのイニシアティブについて説明があった。前者について、町内会や消防団の特徴として以下のことが述べられた。

  • 日本の約90%の世帯は、地域の町内会(高齢者のクラブ、女性のクラブ、子どものクラブなど)に属している。
  • 国の統一したルールがあるが、各地方自治体は各々の規定を持っている。
  • 町内会は自治体と一緒に、コミュニティの中で様々なイベントや参加型の活動を行い地域の避難訓練や防災(DRR)の取り組みにおいて、重要な役割を果たしている。

後者の2つのイニシアティブの紹介として、1つ目は地域の住民と様々な組織、とりわけ若者や女性の協力によるイニシアティブが挙げられ、岩手県では、防災と復興の取り組みと関連した助成を行っているとのことだった。また、女性参加委員会の推進を行い、男女平等の視点を入れた復興に対する国民の意識向上に取り組んでいるとのことだった。2つ目のイニシアティブとして、災害リスク軽減と教育における取り組みの説明があり、学校、地域、関連機関と協力し合って行う防災教育と避難訓練を通したDRRの文化を作り上げることの重要性が述べられた。