[自閉症]自立して働くことで症状の軽減と日常生活活動が改善されるという研究結果

リハ協ブログ2014年2月24日より転載

オーティズム・アンド・ディベロップメンタル・ディスオーダー誌(Journal of Autism and Developmental Disorders)インーターネット版(2013.11vol.28)に掲載された論文「職業活動に従事することで自閉症スペクトラム障害の成人の行動発達が促される(Engagement in Vocational Activities Promotes Behavioral Development for Adults with Autism Spectrum Disorders)」によれば、153人の成人(平均年齢30.2歳)の自閉症者を調べたところ、より独立した仕事をすることで、自閉症の主要症状やそのほかの問題行動が改善され、日常生活活動も向上したとのことです。

研究は、5.5年の期間を置いて、自閉症の症状、行動、日常生活活動を測定し、Cross-lag modelにより分析したところ、より自立した職業に従事することでこれらの改善がみられたとのことです。論文の著者はヴァンダービルト大学(Vanderbilt University)准教授のジュリー・ラウンズ・テイラー(Julie Lounds Taylor)博士らです。

論文のアブストラクトは、http://link.springer.com/article/10.1007/s10803-013-2010-9で読むことができます。全文を読むには、39.95ドルかかります。(寺島)

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