[支援技術]視線で、WindowsPCを制御

リハ協ブログ2018年6月30日より転載

昨年の10月のWindows10の大規模アップデートを機に、アクセシビリティとして視線による制御機能が追加されました。そして、今年4月の大規模アップデートでその機能が拡充され、従来4つだった制御ボタンが12個に増えています。

視線でPCを制御するための視線計測装置であるTobii社(本社はスェーデン)の「Tobii Eye Tracker 4C」を入手したので、その操作性を簡単に報告します。

インストール作業は、比較的簡単にできますが、最初にキャリブレーションが必要で、画面に表示される4隅と上下中央の計6点を見つめることで行います。

Winodowsの設定の簡単操作から視線制御(ベータ)を選び、視線制御をオンに選択すると、画面に12個の操作ボタンが横一列に表示されて、この中から特定の操作ボタンを見つめることで、動作の選択ができます。

マウスの移動、左右のクリック、キーボードによる文字入力等ができます。ただしキーボードは、英語標準のみのため、日本語入力には難があります。

操作性ですが、時間をかけてじっくり行う必要がありそうです。なれれば改善すると思われますが、PCの基本操作の訓練ができるチュートリアルが欲しいと感じました。視線だけによるPCの操作が実現できれば、手による操作が困難な人に有用な他、手が離せない時にも便利な機能です。Windowsの設定名称も視線制御(ベータ)とありましたので、今後の進化に期待できそうです。

視線制御の詳細については下の日本マイクロソフト社のURLを参照ください。

http://www.microsoft.com/ja-jp/enable/products/windows10/eye.aspx

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