[条約]視覚障害者等による著作物の利用機会促進 マラケシュ条約の批准

リハ協ブログ2018年10月2日より転載

日本政府は、10月1日スイスのジュネーブにおいて、盲人、視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のある者が発行された著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約(略称:「視覚障害者等による著作物の利用機会促進マラケシュ条約」)の加入書を世界知的所有権機関(WIPO)事務局長に寄託し、正式に批准しました。

本条約が、効力を生ずるのは2019年1月1日とのことです。

マラケシュ条約は、世界知的所有権機関(WIPO)が2013年6月モロッコのマラケシュにおいて採択し、2016年に発効しました。この条約は、著作権の権利制限規程を用いて各国で製作された視覚障害者等向けの点字図書、録音図書等を国境を越えて利用できる画期的なものです。

外務省のホームページには、原文である英文の他、和文(公定訳)、説明書、概要がアップされていますので、ご参照ください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/ila/et/page25_001279.html

外務省が発表した内容は、下記URLを参照ください。

我が国による「視覚障害者等による著作物の利用機会促進マラケシュ条約」の締結 | 外務省

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006484.html

なお、同日にEUも批准したそうです。下記URLを参照ください。

European Union Joins WIPO’s Marrakesh Treaty, Greatly Expanding Coverage

http://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2018/article_0008.html

(西澤)

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