[日本]文科省「学校卒業後における障害者の学びの推進に関する有識者会議」が報告書

リハ協ブログ2019年5月24日より転載

少し情報が古いですが、2019年3月29日、文部科学省の総合教育政策局に設置された有識者会議「学校卒業後における障害者の学びの推進に関する有識者会議」が、報告書をとりまとめました。

2017(平成29)年4月に当時の松野文部科学大臣が「特別支援教育の生涯学習化に向けて」というメッセージを出して以来、文部科学省は、省内に「障害者学習支援推進室」を設置するなど、障害者の生涯学習の支援をスタートさせました。

本会議は、平成30年2月に設置され、約1年間に渡って検討を行い、現状と課題の把握を行った上で、障害者の生涯学習の推進に関する基本的な考え方や具体的な方策について報告書をとりまとめました。

報告書のタイトルは、「障害者の生涯学習の推進方策について―誰もが,障害の有無にかかわらず共に学び,生きる共生社会を目指して―」です。

障害者の生涯学習の推進に関する基本的な考え方については、目指す社会像として、誰もが、障害の有無にかかわらず学び続けることのできる社会であること、障害者が,健康で生きがいのある生活を追求することができ,自らの個性や得意分野を生かして参加できる社会であることを掲げており、また、障害者の生涯学習推進において特に重視すべき視点として、①本人の主体的な学びの重視、②学校教育から卒業後における学びへの接続の円滑化、③福祉,労働,医療等の分野の取組と学びの連携の強化、④障害に関する社会全体の理解の向上を取り上げています。

障害者の生涯学習の推進のための具体的な方策については、①学校卒業後における障害者の学びの場づくり、②障害の有無にかかわらず共に学ぶ場づくり、③障害に関する理解促進、④障害者の学びを推進するための基盤の整備、などを取り上げています。

詳しいことは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/03/1414987.htm

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