[国土交通省]平成30年度末の自動車交通関係のバリアフリー化の状況を公表

リハ協ブログ2019年12月8日より転載

2019年12月6日、国土交通省は、平成30年度末自動車交通関係移動等円滑化に関する実績の調査結果を公表しました。

「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー法)が、バス、タクシー等の各事業者による車両や施設の一層のバリアフリー化を求めており、国土交通省は、その進捗状況を毎年調査しています。

平成30年度末における乗合バス、貸切バス、バスターミナル及び福祉タクシーの移動等円滑化実績等については、次のとおりです。( )内は前年度比

■ バスのバリアフリー化

 ・乗合バス

  ノンステップバス 23,374台で割合比58.8%(1,572台、約2.8 ポイント増加)、リフト付きバス等696台割合比5.1%(34台、約0.1ポイント減少)

 ・貸切バス(ノンステップバス、リフト付きバス等) 1,013 台

■ バスターミナルのバリアフリー化

 1日当たりの利用者数が3千人以上の施設 93.6%(増減無し)

■ 福祉タクシーの導入状況

 福祉タクシー 28,602 台(8,489 台増加)

なお、移動等円滑化の促進に関する基本方針(平成18年12月15日告示、平成23年3月31日改正、平成31年4月1日改正)では、乗合バス車両については、適用除外認定車両を除いた約5万台のうち、約70%に当たる約3万5千台について、平成32年度までに、ノンステップバスとするとされています。また、貸切バス車両については、平成32年度までに、約2,100台のノンステップバス、リフト付きバス又はスロープ付きバスを導入するとされています。

また、バスターミナルについては、1日当たりの平均的な利用者数が3千人以上であるバスターミナルについては、令和2年度までに、原則として全てについて、バリアフリーかすることとされています。

さらに、タクシー車両については、平成32年度までに、約4万4千台の福祉タクシー(ユニバーサルデザインタクシーを含む。)を導入する。とされております。

また、参考として、ノンステップバス導入率が高い乗合バス事業者ベスト30と、リフト付きバス・スロープ付きバス導入数が多い貸切バス事業者ベスト20が公表されており、その事業者は、下のとおりとなっています。

■ノンステップバス導入率が高い乗合バス事業者ベスト30

(1)東京都、(2)名古屋市、(3)小田急バス(株)、(4)京王バス南(株)、(5)大阪シティバス(株)、(6)京王電鉄バス(株)、(7)(株)琉球バス交通、(8)西東京バス(株)(9)京王バス東(株)、(10)京都市、(11)横浜市、(12)川崎市、(13)立川バス(株)、(14)朝日自動車(株)、(15)東武バスセントラル(株)、(16)京成バス(株)、(17)サンデン交通(株)、(18)東武バスウエスト(株)、(19)川崎鶴見臨港バス(株)、(20)熊本都市バス(株)、(21)函館バス(株)、(22)東武バスイースト(株)、(23)京浜急行バス(株)、(24)遠州鉄道(株)、(25)伊予鉄バス(株)、(26)神戸市、(27)関東バス(株)、(28)西武バス(株)、(29)東京ベイシティ交通(株)、(30)石見交通(株)

■リフト付きバス・スロープ付きバス導入数が多い貸切バス事業者ベスト20

①日立自動車交通(株)、②京成トランジットバス(株)、③(株)ミヤコーバス、④大新東(株)、⑤(株)余市自動車工業、⑥京成バス(株)、⑦宮園バス(株)、⑧宮園自動車(株)、⑨東京空港交通(株)、⑩西武バス(株)、⑪(株)プリンシプル自動車、⑫(株)ふじばす、⑬神奈川中央交通(株)、⑭(株)コスモスバス、⑮東交観光バス(株)、⑯北海道中央バス(株)、⑰近鉄バス(株)、⑱奥出雲観光(株)、⑲横浜市、⑳(有)畳石観光

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha03_hh_000315.html

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