リハ協ブログ2020年2月7日より転載
令和2(2020)年1月24日、第7回「障害児入所施設の在り方に関する検討会」が開催され、同検討会の報告書案が承認されました。
平成24年の児童福祉法改正において「福祉型」と「医療型」に再編された障害者入所施設について、障害福祉施策や社会的養護施設等の動向や障害児入所施設の実態を考慮しながら障害児入所施設の在り方を検討するため、平成31年2月から7回にわたり検討されてきた結果をまとめたものです。
報告書のタイトルは、「障害児入所施設の機能強化をめざして―障害児入所施設の在り方に関する検討会報告書―」です。
同報告書の主な内容や項目は次のようになっています。
「今後の障害児支援の在り方について」で整理された4つの機能(①発達支援機能、②自立支援機能、③社会的養護機能、④地域支援機能)が、実際に支援の現場で発揮されるよう、取組を強化することが必要である。
障害児入所施設においても、できる限り良好な家庭的環境の中で、特定の大人を中心とした継続的で安定した愛着関係の中での育ちを保障することでウェルビーイングの向上を目指す。
幼児期からライフステージを通じて、子どもの育ちを支援するとともに、さらに、発達段階、障害特性に応じて個々に配慮した環境設定、支援を行う。
複合的な課題を抱える障害児への支援強化のために、専門性の向上を図る。
支援の質を保障するために、運営指針にそった運営、支援をおこなうとともに、運営、支援の透明性を担保するために、自己評価、第三者評価の仕組みを導入する。
家庭的な養育環境の推進、専門性の高い支援、教育と福祉の切れ目のない連携
自立に向けた支援の強化、18 歳以上の障害児入所施設入所者への対応(年齢に応じた障害者福祉サービスを確保し、入所施設における児童に対する支援の質を確保するため等により、満18歳で退所することを基本とする。)
被虐待児等の増加を踏まえた支援力の強化、児童養護施設等との連携強化、
ソーシャルワーカーの配置の必要性、障害児を委託されている里親やファミリーホームを支援
福祉的支援の強化、強度行動障害児等への対応、医療的ケア児への対応、教育と福祉の切れ目のない連携
児者一貫のもとでの発達・自立支援、地域生活への移行に向けた支援、有期有目的支援の強化
被虐待児等の増加を踏まえた支援力の強化
短期入所を活用した支援、通所支援の活用、ソーシャルワーカーの配置
契約入所と措置入所の整理、質の確保・向上、権利擁護、入所施設間の連携強化、他の障害福祉サービスや他分野の施策の柔軟な利用、障害児入所施設の名称の変更、都道府県・市町村の連携強化
詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09048.html