[英国]介護業界の規模、構造、労働力に関するレポートを公表

2020年8月7日、英国保健公的介護省(Department of Health and Social Care Skills for Care)に近いチャリティー団体であるSkills for Careは、「2020年の英国の成人介護業界の規模と構造と労働力(The size and structure of the adult social care sector and workforce in England, 2020)」というレポートを公表しました。そのなかでは、次のような報告がなされています。

  • 2019/20年において、英国の成人介護業界で働く人数は152万人と推定される。
  • 2019/20年の時点での英国の成人介護業界の仕事のポスト数は165万人分と推定されており、2018/19年から2019/20年の間に約1%(17,000人分のポスト)が増加した。
  • 常勤換算(FTE)での仕事数は116万人分と推定された。
  • 2019/20の時点で、英国には推定18,200の介護サービス組織があり、38,000の施設で介護が提供されていると推計される。
  • 2012/13年以降、地方自治体の仕事のポストは25%(37,000人分)減少している一方、民間部門のポストは11%(130,000人分)増加している。
  • 2012/13年から2019/20年の間に住宅サービスの仕事のポストは、15%(95,000人分)増加した。
  • 2012/13年から2019/20年の間に登録看護師は、30%(15,500人)減少した。これは、この期間に減少した唯一の仕事のポストてある。
  • このまま推移すれば、2035年までに約217万人分(32%、52万人分増)の労働力が必要になる。

ただし、この報告には、COVID-19による影響は反映されていません。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.skillsforcare.org.uk/adult-social-care-workforce-data/Workforce-intelligence/publications/national-information/The-size-and-structure-of-the-adult-social-care-sector-and-workforce-in-England.aspx

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