[米国]運輸省が介助動物との空の旅に関する最終規則を発表

2020年12月2日、米国運輸省は、安全でアクセスシブルな航空輸送システムを確保するために、航空会社アクセス法(Air Carrier Access Act :ACAA)の介助動物の空輸に関する規則を改正すると発表しました。介助動物と一緒に飛行機で旅行することに関する最終規則となります。

同省は、障害者、航空会社、客室乗務員、空港、その他の航空輸送関係者、およびその他の一般市民から同規則案に対する15,000を超えるパブリックコメントを受け取っており、それを踏まえて最終的に規則を改正するものです。

その内容は次のようになっています。

  • 介助動物を、障害者の利益のために仕事をするように個別に訓練された犬と定義した。そのために、情緒的サポート動物は、介助動物とは見なされなくなる。
  • 航空会社は、介助動物を連れて旅行する個人に対し、介助動物の健康、行動、訓練を証明する運輸省が開発したフォーマットの文書を旅行 日の48時間前までに要求することができる。
  • 航空会社が介助動物を連れて旅行する障害のある乗客に、オンラインチェックインではなく空港でのチェックインを求めることを禁止する。
  • 航空会社は、障害のある乗客一人に対して介助動物を2匹までに制限できる。
  • 航空会社は、乗客に対し介助動物を足元に収まるように要求できる。
  • 航空会社は、空港内および航空機内で、常に介助動物にハーネスをつけたり、ひもでつないだりすることを要求できる。
  • 攻撃的な行動を示したり、他人の健康や安全に直接脅威を与える介助動物を輸送航空会社が拒否することを引き続き許可する。
  • 航空会社が、犬種のみに基づいて介助動物の輸送を拒否することは引き続き禁止する。

同規則は、官報に公開された日から30日後に発効します。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.transportation.gov/briefing-room/us-department-transportation-announces-final-rule-traveling-air-service-animals

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