[カナダ]政府が障害者手当法を議会に再提出

2022年6月2日、カナダ政府は、カナダ障害者手当法(Canada Disability Benefit Act)案を第44回議会に再提案しました(法案C-22)。この法律は、正式名称を「カナダ障害者手当制度の創設とそのための所得税法の改正により、障害者の貧困を減らし経済的安定を支援する法律(An Act to reduce poverty and to support the financial security of persons with disabilities by establishing the Canada disability benefit and making a consequential amendment to the Income Tax Act)」といい、その名の通りの目的を有しています。

同法案は、2021年6月22日、第43回議会に法案C-35として提案されていましたが、同年10月の総選挙により議会が解散され、廃案になっていました。

そのため、同法案は、単なる票集めの政策ではないかという批判もありましたが、比較第一党の地位を維持した与党自由党政府は、ここにきて同法案を再提案してきました。

カナダでは、障害者の貧困が以前から問題になっており、ホームレス人口の40%以上が障害者であるという報告がなされています。そのために、政府は、障害者インクルージョン計画(Disability Inclusion Action Plan)を策定してその解消に取り組んでいますが、その一環としてこの手当の支給を計画しています。

詳しくは下のサイトをご覧ください。

プレスリリース:
https://www.canada.ca/en/employment-social-development/news/2022/06/government-of-canada-reintroduces-legislation-to-create-a-new-canada-disability-benefit.html

法案:
https://www.parl.ca/legisinfo/en/bill/44-1/C-22

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