[文科省]教科書・教材・ソフトウェアの在り方ワーキンググループ中間報告案

令和4(2022)年8月25日、文部科学省は、「教科書・教材・ソフトウェアの在り方ワーキンググループ」(第5回)を開催し、そこで、同ワーキンググループの中間報告(論点整理案)として「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた教科書・教材・ソフトウェアの在り方について(案)」を提示しました。

文部科学省は、「デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議(第一次報告)」にもとづき、令和6(2024)年度に学習者用デジタル教科書を本格導入していくとしており、それに向けて、令和4年1月14日の中央教育審議会の初等中等教育分科会で、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会」の設置が了承されました。

同部会の主な検討事項は個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実するために①一人一台端末等を円滑に活用した児童生徒への学習指導・生徒指導等の在り方について、②教科書、教材、関連ソフトウェアの在り方について、③学校内外の環境整備の在り方について、④その他について検討することとされていますが、同ワーキンググループは、この部会の下に設置され、①令和6年度からのデジタル教科書の本格的な導入の在り方、②デジタル教科書やデジタル教材、関連するソフトウェアの適切な活用方法などについて検討します。

同中間報告案では、次のような内容が示されています。

● GIGAスクール構想の下で、学校における「デジタル教材」や「学習支援ソフトウェア」等の導入が加速している中、今後も教科書が「質が担保された主たる教材」としての役割を果たしつつ、教科書のデジタル化により、デジタル教材等との接続や連携強化を図ることが学びの充実につながる。
● 児童生徒の将来の社会生活の変化等を見据えながら、社会のデジタル化の進展に教科書・教材等も対応していくことが求められている。
●デジタル教科書自体はシンプルで軽いものとし、デジタルの強みを活かして他の様々な教材やソフトウェアと効果的に組み合わせ、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図る。
●ユニバーサルデザインや複数のデジタル教科書を使う児童生徒の利便性の観点から、現行のデジタル教科書が実装しているルビや反転、読み上げ等のアクセシビリティーの機能を継続・充実しつつ、ビューアの標準化(シングル・サインオンへの対応や可能な範囲でのレイアウトや階層等の統一など)を図ることが必要。
●通信環境等の改善に取り組むとともに、円滑な授業実施の観点から、多様な学校の通信環境等を踏まえ、データの軽量化に加えて、音声・動画等のデータの分離配信等が必要。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/089/giji_list/index.htm

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