[オーストラリア]障害者は暴力犯罪の被害者になる可能性が2倍

2022年9月19日、ニューサウスウェールズ州犯罪統計調査局 (Bureau of Crime Statistics and Research:BOCSAR)は、「ニューサウスウェールズ州における障害者の被害率と犯罪率の推移(Trends in rates of victimisation and offending for people with disability in NSW)」という報告書を公表しました。

同報告書は、2009年1月1日から2018年12月31日の間にニューサウスウェールズ州の刑事司法制度および一定の障害者支援サービスを利用した人々についてまとめています。この障害者支援サービスには、全国障害保険制度(National Disability Insurance Scheme)、ニューサウスウェールズ州の障害サービスと障害支援年金(Disability Support Pension)等が該当します。

これらの人々283万人とニューサウスウェールズ州の総人口と比較した結果、障害のある人々が暴力および家庭内暴力関連の犯罪の被害者になる可能性が、ニューサウスウェールズ州の総人口と比較して2倍以上になるとのことです。

また、障害のある被害者は、障害のない被害者に比べて、12 か月以内に暴力や家庭内暴力の再被害を受ける可能性が高いことがわかりました。特に、認知障害や心理社会的障害のある人が再被害を受けるリスクが高かったとのことです。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.bocsar.nsw.gov.au/Pages/bocsar_publication/Pub_Summary/CJB/CJB252-PageSummary-NDDA-Pilot.aspx

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