[文科省]教師の養成・採用・研修等の在り方について中間まとめを公表

令和4(2022)年10月5日、文部科学省は、「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について~「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の構築~(中間まとめ)」を公表しました。

同まとめは、中央教育審議会に設置された「「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会」の基本問題小委員会において検討されてきた内容をまとめたものです。

同まとめでは、「新たな教師の学びの姿」の実現、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成、教職志望者の多様化等を踏まえた育成・安定的確保という総論で示された3つの方向性を踏まえ、以下の改革の実施を提案しています。

1.「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師像と教師に求められる資質能力
 教師に求められる資質能力の再整理
 理論と実践の往還を重視した教職課程への転換
2.多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成
 教職課程における多様な専門性を有する教師の養成
 優れた人材を確保できる教員採用等の在り方の検討
 多様な専門性や背景を持つ人材を教師として取り入れるための方策
 校長等の管理職の育成及び求められる資質能力の明確化・計画的な育成
3.教員免許の在り方
 教員免許更新制の発展的解消及び教員研修の高度化
 義務教育9年間を見通した教員免許の在り方を踏まえた方策
4.教員養成大学・学部、教職大学院の在り方
 教員養成大学・学部、教職大学院の高度化・機能強化
 学びの振り返りを支援する仕組みの構築
 多様な働き方等教師を支える環境整備

なお、特別支援教育関連では、「1.教師に求められる資質能力の再整理」の「(3)理論と実践の往還を重視した教職課程への転換」において、「③特別支援教育の充実に資する学校現場体験の充実及び「介護等の体験」の活用」として、「教職課程における教育実習・学校体験活動や「介護等の体験」」において、「特別支援学校や特別支援学級、通級指導教室での活動機会を設け、教職科目の「特別の支援を必要とする児童等に対する理解」と関連付けながら学生の理解を深める等の取組・工夫を行うことが期待される。」等とされています。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo16/mext_01239.html

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