[EU]障害者カードに関するワークショップを開催

2022年11月30日、欧州議会の請願委員会(Committee on Petitions: PETI)は、障害者の権利に関するワークショップを開催しました。このワークショップは毎年開催されており、今回のテーマは、障害評価、相互承認、および、EU障害カードについてで、「市民の権利と憲法問題のための政策局(Policy Department for Citizens' Rights and Constitutional Affairs for the Committee)」が主催しました。

EUでは2008年以来、市民団体が、域内の移動の自由を保証し、各国の障害者サービスを利用できるようにEUの障害者カードを発行について請願してきており、「EU障害者戦略2021-2030(EU Disability Strategy 2021-2030)」では、2023年末にEU障害者カードの提案をするとしています。EUには、共通の駐車カードがあって、駐車禁止の場所でもこのカードが車内に掲示されていれば、駐車できるというカードがありますが、今回の障害者カードは、より適用範囲の広いもので、日本の障害者手帳のようなものです。

この件に関しては、2015年の障害者権利委員会の勧告でもその実施を推奨されており、現在、域内の8か国で試行的な事業が実施されています。

このような背景のもと、EU横断的なカードの発行に焦点を当て、その課題について議論するために今回のワークショップが開催されました。

各国における障害認定のモデルや方法が違うことから、それらとの整合性をどのようにつけるかということが大きなテーマになっています。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.edf-feph.org/european-parliament-event-a-disability-card-recognised-in-all-eu/

menu