[文科省]「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方についての答申

中央教育審議会は、令和4(2022)年12月19日の第132回総会において「「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について~「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~(答申)」を取りまとめました。

同答申は、令和3年3月の文部科学大臣からの諮問に答えたもので、目次は次の通りです。

はじめに
第Ⅰ部 総論
1. 令和3年答申で示された、「令和の日本型学校教育」を担う教師及び教職員集団の姿
2. 子供たちの多様化と社会の変化
 (1) これまでの学校教育における教師・教職員集団への評価
 (2) 子供たちの多様化
 (3) Society5.0 とポストコロナ時代の新たな学び
 (4) 「令和の日本型学校教育」に向けた取組
 (5) 「教師不足」の現状
 (6) 他の会議体等からの提言・要請
3. 教師の養成、免許、採用、研修に関する制度及び実態
 (1) 養成 (2) 免許 (3) 採用 (4) 研修
4. 今後の改革の方向性
 (1) 「新たな教師の学びの姿」の実現
 (2) 多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成
 (3) 教職志望者の多様化や、教師のライフサイクルの変化を踏まえた育成と、安定的な確保
第Ⅱ部 各論
1. 「令和の日本型学校教育」を担う教師に求められる資質能力
 (1) 教師に求められる資質能力の再整理
 (2) 指針の改正及び教員育成指標の見直し、「教師に共通的に求められる資質能力」を踏まえた教職課程の在り方
 (3) 理論と実践の往還を重視した教職課程への転換
2. 多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成
 (1) 教職課程における多様な専門性を有する教師の養成
 (2) 優れた人材を確保できるような教員採用等の在り方
 (3) 多様な専門性や背景を持つ人材を教師として取り入れるための方策
 (4) 校長等の管理職の育成及び求められる資質能力の明確化
3. 教員免許の在り方
 (1) 教員免許更新制の発展的解消及び教員研修の高度化
 (2) 義務教育9年間を見通した教員免許の在り方
4. 教員養成大学・学部、教職大学院の在り方
 (1) 教員養成大学・学部、教職大学院の高度化・機能強化
 (2) 学部と教職大学院との連携・接続の強化・実質化
 (3) 教育委員会と大学との連携強化の促進
 (4) 教師養成に係る理論と実践の往還を重視した人材育成の好循環の実現
 (5) 教員就職率の向上
 (6) 組織体制の見直し
5. 教師を支える環境整備
 (1) 学びの振り返りを支援する仕組みの構築
 (2) 多様な働き方など教師を支える環境整備
おわりに

なお、障害児関連については、各論の「1. 令和の日本型学校教育」を担う教師に求められる資質能力」の「(1)教師に求められる資質能力の再整理」において、求められる資質能力の1つとして、「特別な配慮を必要とする幼児、児童及び生徒への指導に関する事項(障害のある幼児、児童及び生徒への指導を含む。)」が挙げられていました。

また、同じく各論の「(3)理論と実践の往還を重視した教職課程への転換」「③特別支援教育の充実に資する学校現場体験の充実及び「介護等の体験」の活用」において、「特別支援学校や特別支援学級、通級指導教室での活動機会を設け、教職科目の「特別の支援を必要とする児童等に対する理解」と関連付けながら学生の理解を深める等の取組・工夫を行うことが期待される」、さらに、「地域の小中学校において障害のある児童生徒が多く学んでいる現状も踏まえ、特別支援学校のほか、特別支援学級等での体験機会を積極的に設けていくことが重要である。」というような記述がありました。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/079/sonota/1412985_00004.htm

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