2023年１月13日、英国の放送と通信分野の独立規制機関であるオフコム(Ofcom：Office of Communications：放送通信庁）は、ユニバーサルサービス義務(universal service obiligation: USO)からファックス・サービスを削除したことを発表しました。

オフコムは、2002年に、それまであったテレビジョン委員会(ITC)、放送基準委員会(BSC)、通信委員会(OFTEL)、ラジオ委員会(RA)、無線通信局(RCA)の５つの規制機関を統合し設置され、政府の政策に沿って放送通信業界の経済活動を活性化し、放送通信の許認可や苦情処理、政策提言などを行っています

オフコムによれば、電子メールとインスタントメッセージングが発達し、ファックスを代替するサービスが広く利用可能になったことと、電話網がインターネットプロトコル(IP)テクノロジーに移行したことで、ファックスサービスの機能が保証されなくなったことから、USOから除外することとしたとのことです。

これにより、ユニバーサルサービスを担当する２つの指定された通信プロバイダー、BTとKCOM(ハルエリアのみ)は、ファックスサービスを提供する義務がなくなりました。

ただし、この変更により、ファックス・サービスがすぐになくなるというわけではありません。
詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.ofcom.org.uk/consultations-and-statements/category-3/removing-fax-bt-and-kcom