音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

読みやすさについて-わかりやすくしていますか?アクセシブル・ライティングのためのメンキャップ・ガイドライン

イラスト、写真およびシンボルを使うこと

わかりやすい英語の本文を補うイメージは、文書をより魅力的にすると同時に理解しやすくする最良の方法のひとつである。

本文を最もよく説明するイメージを選ぶ

写真、イラストまたはシンボルのどれでもよい。ひとつの文書の中で、自分でスキャンした写真、線画および一般に使われているシンボルを使う必要があるであろう。(シンボルとは、Rebus、PCS、その他のWidgit ? softwareで入手可能な様式化されたイラストを指す。シンボルは同じソフトへのアクセスにより誰もが一貫して再生出来る。)

単語と絵を結びつける

各イメージが本文のどの部分に関連しているか明らかにする。通常は本文の側にイメージを置く。それぞれの主要なアイデアや段落ごとにイメージを使うことを好む人もいる。重要なのは、イメージによって文書が「アクセシブルに見える」ようにするだけではなく、本文を説明する助けとなるようにすることである。

多くのシンボルを使いすぎない

文書を受け取る人がシンボルを使い慣れている場合を除き、シンボルに頼り過ぎないようにする。シンボルを使うアイデアについては次頁を参照する。

3種類のシンボルの絵

シンボルを使うこと

文書にシンボルを加える場合、Writing with Symbols 2000 (C)Widgitのようなコンピュータ・ソフトを使うことができる。このソフトは単語をタイプするとその上にシンボルが現れる。

using pictures can make your writing easier to understandという文章の単語とシンボル(絵)を組み合わせて表しているイラスト

  • 一頁にシンボルが多すぎると混乱する人もいる。読者がほとんどの単語の上にシンボルがあるのを好むとわかっている場合以外は、キーワードまたは主なアイデアだけにシンボルを使う方が良い。
  • 現在、シンボルを使い慣れている成人の知的障害者はかなり少ない。この状況は、今後多くの人が学校や大学で、識字発達ツールとしてシンボルを学ぶことにより変わっていくであろう。シンボルの「読み方」や正しい使い方を学ぶ必要がある。シンボルについてよく知っていないと、未知の外国語のように無意味な物となってしまう可能性がある。
  • もし誰かがシンボルを使って書いた場合、返事にもシンボルを使うようにする。シンボルを効果的に使うには練習が必要である。最初の段階は常にわかりやすい英語を使ってメッセージを書くことである。
  • メンキャップでは、シンボルが一番わかりやすいイメージである場合に使っている。
    3種類のシンボルのイラスト
  • 最初に捜し出したシンボルをすぐには使わない。例えば、PCSシンボルはWriting with Symbols 2000 (C)Softwareにもあり、Rebusシンボルよりも説明的である。PCSシンボルの方がよりわかりやすいことが多い。
    「手術」をイメージさせる2つのシンボルマーク(一つは抽象的、もう一つは説明的)、「子供達」をイメージさせる2つのシンボルマーク(一つは抽象的、もう一つは説明的)
  • メンキャップでは、キーワードや主なアイデアを説明するのにシンボルを使い、単語の上よりも本文の側に置くようにしている。読者が単語の上にシンボルを置いて使うことがわかっている場合以外は、単語の上にはシンボルを置かない。
フォームに記入しようとしている人とその介助者を示すシンボルマーク このフォームに記入するときに介助が必要ですか。
  • 複雑な内容は、イラストや写真を使った方がしばしば説明しやすい。一般的で明らかなシンボル(トイレ、食事時間、禁煙など)は、看板や予定表での使用に効果的である。読者がシンボル使用に慣れていることがわかっている場合を除いて、シンボルに頼り過ぎないようにすることを覚えておく。12 わかりやすくしていますか?このフォームに記入するときに介助が必要ですか。

イラストを使うこと

良いイラストは、シンボルや無関係な細部が多すぎる写真よりも多くの情報を伝えることができる。

  • イラストは、異文化圏の人々またはさまざまな障害者を表す事ができる。
    三人の異文化圏の障害者の絵
    イラストはシンボルよりも詳細であるため難しい。

  • 同じイラストを、好む人もあり、好まない人もある。
    ふたりの人がイラストについて話している絵。
  • 魅力的で簡潔だが、稚拙でなく横柄でないイラストを描くことは難しい。
  • 最も良いイラストは、しばしば非常に簡潔である。芸術家は時々「手が込みすぎた」イラストを描く。影を描くと縮小した時に見にくくなり、余計な細部は混乱させる。

写真を使うこと

これまで写真はメンキャップが意見を聞いてきた読者に最も人気のあるイメージであった。

  • 写真により多くの情報を伝えることが出来る。また、大変「読み取り」やすい。
  • 人々の写真(特に顔)は目を引く。
  • 特定の建物または人について書く場合、写真は認識と理解の助けとなる。
  • 多くの人々は手紙または記事の最後に筆者の写真を載せる。
  • 時々写真は「固有」であり過ぎて混乱させる。さらに誰なのか特定できる人々を写真で載せる場合、特に注意しなくてはいけない。その場合は常に写真に写っている人々の許可を得る。
  • カラーまたは細部が写っている写真は、きれいにコピー出来ない。

写真の例

カメラの絵